呪術廻戦5【短編集】

勝負開始【虎杖＆宿儺】ミイミイー様リクエスト ページ2

悠「あー…分っかんねー」


「どこ？」


悠「ここなんだけど、」


「ここさっきやったじゃん」


悠「んー…そうだっけ？」


「もー」





今日は私の部屋で悠仁とテスト勉強中。





宿「何だそれは」


「あ、宿儺。いつの間に入って来たの」


宿「先程からいたが？」




私のすぐ後ろから聞こえる低音ボイス。
自由奔放な宿儺様の声。




宿「二人で何をしておる」


「何って勉強だよ」


宿「勉強とは？」


「もうすぐテストだからね。宿儺もする？」


宿「いらん。そんな変な文字を並べて何が楽しい」


悠「全然楽しくないけど、やんなきゃいけないんだよ」


宿「ふーん」


悠「てか、宿儺！Aから離れろよ、近い」


宿「ん？」





確かに宿儺との距離は近い。
私の後ろにあるソファに座っているんだけど、私を足の間に挟んで、自分の顎を私の頭に乗っけている。





悠「Aが集中できないだろ」


宿「そんなことないぞ。なぁ？」


「まぁ、うん……そんなこともあるけど」


宿「ほら」


悠「ほらじゃない、困ってんだろ」


宿「口うるさい小僧だな」


悠「誰のせいだよ！」





あーあ、なんか喧嘩始まっちゃったし。
二人いつもなんやかんやで喧嘩しちゃうんだよね。
喧嘩するほど仲が良いとは言いますが。





「せっかくだし、休憩しよっか。コーヒー淹れるね」


宿「あのクッキーとやらいうお菓子を出してくれ」


「はいはい」


悠「俺、手伝うよ」


「あ、じゃあそっちの棚からコップ出してもらっていい？」


悠「うん」





悠仁ってほんといい旦那さんになりそうよね。





「そうだ、確かこっちに五条先生に貰ったお菓子が…うおっ」


悠「っと！大丈夫か？」




バランスを崩した私を抱きとめた悠仁。
しっかりした腕が悠仁が男だと言うことを認識させる。
それが今なんかとてつもなく恥ずかしくなった。





「あ、ありがと…」


悠「いいえ(A、無茶苦茶良い匂いした)」


宿「何をしておる」


「宿儺、」


宿「…離れろ」


「あ、えと、別に何もしてないからね。ちょ、悠仁？！」




宿儺は何故かめちゃくちゃ不機嫌だし、私は恥ずかしさがまだ残ってるしで悠仁から離れようとしたものの、何故か悠仁は離してくれない。




悠「やだ」


「やだってなに？」


宿「小僧、何の真似だ」


悠「離したくない」


「ちょ、え？なに？」


宿「ほぅ。俺と勝負するか」


悠「おう。やってやる」


「え？なに？」

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