五条さん (ページ14)

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Aside

兄貴が歌姫先生に無茶振りをして

グダグダな放送をされたが

交流会が開催された。

東京校全員で一斉に駆け出す。

最初の呪霊を見つけ

真希がそれを祓おうとした時

玉犬が呪霊とは別の方向を見た。

「(アイツだなっ)」

木々をなぎ倒して私達と向き合ったのは

京都校3年の東堂葵。

葵『よーし！全員揃ってるな！！』

悠仁が飛んだと同時に

ふた手に分かれて走り出す。

私は真希と恵の後ろから追いかける。

「二級呪霊どこに居るかな？」

真希『さあ？でも待ってはくれねえからなあ』

恵『呪霊がいたら玉犬が見つけてくれますから。』

みんなバラけてから数分経った。

呪霊もそうだが、京都校の人達にも遭遇しない。

恵『おかしいですね。』

「みんな呪霊祓ってるんじゃない？」

真希『でも呪霊いたら恵の式神が見つけんだろ』

「そっか、」

恵『もしかして．．．』

恵の話を聞いて

私達は悠仁のところに戻る事にした。

戻っている最中、京都校3年の加茂憲紀と

同じく2年の三輪霞に遭遇した。

憲紀先輩と恵、霞と真希が戦っていたので

私は1人で呪霊を狩る事になった。

「御三家の2人が揃ったから五条として2人の戦いは見たい所だったな〜」

呪霊狩りを続けろと指示した真希を恨みつつ

団体戦でのポイント稼ぎに徹そうと誓った。

「個人戦で憲紀先輩に挑もうっと。」

呪霊どこかな〜と探していたら、

何故か玉犬を連れている棘に遭遇した。

「あ、棘じゃん！」

棘『ツナマヨ(A！)』

「順調に祓ってる？」

首を横に振られる。

「だよね〜なんか知らんけど呪霊居なくね？」

棘『しゃけ、』

「ま、どっちが多く祓うか勝負しよう！団体戦が終わったら何体祓ったか教えてね！」

棘『しゃけ！』

そして手を振り棘に背中を向けた。

本格的に戦おうと、

最強セット(悟を連想させる物を装備して棘と同じマークを付ける)

を身にまとい走り出そうとした時、

一級呪霊っぽいが

目の前で大人しくしているのを見た。

夜蛾学長は二級呪霊を放って

あとは雑魚をいっぱい放したと言っていたのに

一級相当が居る。

「あ、兄に言わなきゃ。」

携帯を取り出し電話を掛ける。

電話を掛けたのに何故か出ない。

多分妹だからと放置されている。

どうしよう。

祓えないことは無いけど

祓ってしまえば一級相当が居た証拠が

無くなってしまうし、第一

しっかり祓える保証はない。