小話 彼女のかくしごと�� ページ40
休日に予定がないとなれば、急遽任務の依頼が入ってしまうのも仕方がないというもので。
どうせ予定もないしと、舞い込んでくる依頼を片っ端からを引き受けていた日曜日。今頃宮井は友達と飯でも食ってんのかなと思いを馳せつつ、次の任務まで時間を潰そうと繁華街をうろついていた時だった。
(──────宮井？)
遠くに見慣れた姿を見つけ、俺はぴたりと立ち止まる。どこにいても見間違うことのないその姿を目で追うと、宮井は道の先にある雑貨屋に消えた。どうせならそのお友達とやらを見物しておこうと思い、俺は宮井が入った雑貨屋の前へと進む。
宮井は店に入ってすぐの場所に飾られている棚に並ぶ雑貨を見ていた。赤や緑で彩られたそれらは───クリスマス用の飾りか。中でも大小さまざまな種類のあるスノードームに心奪われたようで、宮井はあれこれ指さしながら、楽しげに横にいる人物に話しかけていた。
一見、何の変哲もない光景。これだけ見れば、ただショッピングを楽しんでいるだけの、微笑ましい光景。
──────だが、その"横にいる人物"が問題なのだ。
『友達』って言うからてっきり女友達と一緒にいるのかと思いきや、宮井の隣にいるのは、どこからどう見ても男だった。二人とも俺に背を向けているせいで顔はよく見えないが、すらりと背が高く、姿勢が良い。宮井の背に合わせて少し屈んでいるが、ちゃんと立つとおそらく180�儷瓩�はあるだろう。
はしゃぐ宮井を穏やかな笑みを浮かべながら見つめるソイツは、きっと俺よりも年上だ。大学生…いや、社会人だろうか。呪力はあるがごく微量。術式も持っていないため、呪術師ではないと思われる。この六眼を以てしても、それくらいの情報しか読み取れなかった。
雑貨屋の窓に張り付いてしかめっ面をしている俺の背中に、通行人の視線が刺さる。だが目の前で繰り広げられている光景は、そんなことすら気にならないくらいの大事件。───宮井が、知らない男と白昼堂々デートをしている。しかも、俺に黙って！
(クッソ…！一体誰なんだ、アイツは…！)
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つく(プロフ) - のみさん» のみ先生ありがとうございます…！のみ先生からの励まし、とても力になりました。今後ともよろしくお願いいたします…！ (2021年2月20日 13時) (
レス) id: 90f06cbeae (このIDを非表示/違反報告)
つく(プロフ) - へかーてぃあ@夢見月*小夜セコム隊さん» ｵﾜｧ！最初から読んでいただいてありがとうございます…！続編についてもいつか公開すると思いますので、また楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2021年2月20日 13時) (レス) id: 90f06cbeae (このIDを非表示/違反報告)
つく(プロフ) - 晩鶴紫呉さん» ありがとうございます〜！続編についてもぽちぽち書き進めている最中ですので、いずれ公開します！ (2021年2月20日 13時) (レス) id: 90f06cbeae (このIDを非表示/違反報告)
つく(プロフ) - はにゃさん» ありがとうございます！続編もいずれ公開されると思いますので、その際はよろしくお願いします〜！ (2021年2月20日 13時) (レス) id: 90f06cbeae (このIDを非表示/違反報告)
つく(プロフ) - 五音さん» コメントありがとうございます！続編については制作中ですので、ある程度アップできる状態になったら公開しようと思います〜！ (2021年2月20日 13時) (レス) id: 90f06cbeae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つく | 作成日時：2021年1月16日 1時
