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私は嬉しかったりしたらすぐに抱き着いてしまう癖がある。
出会いたての頃、棘と二人での合同任務の時に初めて自分の力で祓えたことが嬉しくて、思わず抱き着いてしまったことがある。
その時も真っ赤になって「おかっおかかっ!」と言われながら離れられた。
もしかしたら嫌われているのかもしれない、それか恥ずかしがりやなのだろうか。
でも「よくわからない」といえるはずもなく。
そうしたままに約1年が過ぎていった。
(長くて短い1年で、もうすぐ終わるその時まで着々と確実に刻み続ける時間が憎くて泣いた。)
『ねぇ真希ー。今日1年が来るんだって。処刑予定の。』
「そうらしいな。処刑予定の。」
『やっぱり曲者じゃん…私ちゃんと面倒見れるかなぁ…恵は物覚えいいから教えやすいんだけど…』
「しゃけしゃけ。」
「恵もそれなりに曲者だから恵がいけるんなら大丈夫だとよ。」
『えー?恵はいい子じゃん。』
「にねんせー!ちょっともう一人の1年迎えに行ってくるから自習ねー!」
『迎えに行ってなくても大体自習だよごじょーせんせー』
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『やっぱり宿儺の器ってことはそれなりイカレテルのかなぁ…』
「おかか…しゃけしゃけいくら(それより今日はツナマヨ売り切れだった)」
『また棘ツナマヨがいいの?わたしはおかかのほうがすきだなぁ…』
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作者名:こみ | 作成日時:2020年12月12日 3時