31話 ページ31
あなたside
＿＿＿＿｢…っ、マサイ…｣
ダメだ、私はマサイの前だと我慢出来なくなる。
優しい目で私を見つめて、｢ほら、泣いてもいーけど笑｣って少し手を広げて待っていてくれるから、そこに飛び込んでしまった。
優しくギュッってされると、本当にお兄ちゃんみたいで、優しくて、あったかい。
マサイ｢クマも出来てるし髪もボサボサ｣
｢うるさい、仕事大変だったの｣
マサイ｢お疲れさん｣
皮肉を言ってきても、結局はいつも私を包み込むように優しく宥めてくれる。
マサイ｢高校の友達で美容師になった奴いてさ、そいつに可愛くしてもらうのが一番かなー｣
｢えっ、今からそこ行くの？｣
マサイ｢当然。デートなんだから。ほら、着替えてこい｣
｢うん、でもまた泣いちゃったから目が…｣
マサイ｢だから、また言うけど、Aは泣いてても可愛いと思う｣
｢私お世辞とか嫌い｣
マサイ｢ワガママ言うな笑｣
いつになく優しいマサイに急かされて、急いで服を着て髪をまとめる。
…もちろん、先輩のために買ったあの髪留めを、今度はマサイへの感謝として付けて、私はマサイの元へ向かった。
｢おまたせ、行こ！｣
マサイ｢おう、行こ｣
そう言って、何か恥ずかしいのかマサイは少し顔を赤らめて、私の前を歩き出したから、私も引かれるように着いて行った。
＿＿＿＿＿＿＿マサイ｢髪、本当に伸びたな｣
マサイの車の助手席に座って、変な気分に浸ってると、唐突に言ったマサイ。
ふと隣を見ると、ハンドルを切って前を見ながら｢んな？笑｣と言った横顔が、ものすごく綺麗で、あー、やっぱりイケメンだな、こいつ。なんて思った。
｢うん、伸ばした｣
マサイ｢前はショートカットでサバサバしてて、泣きもしなかったのにな笑｣
｢…泣くことだってたまにあります｣
マサイ｢そうっすね笑｣
マサイの横顔を見つめながら話してたら、マサイがちょっと横目に私を見て、
＿＿＿＿マサイ｢どっちのAもいいんじゃない。むしろどっちも好きだよ、俺｣
少し真剣な顔をしてそう言った。
思わずドキッ！とする胸を隠そうと、慌てて｢あはは｣と笑って見せた。
…なんだなんだ突然。
この思わせぶりな態度、甘いマスク、こいつモテる奴だ。慣れてやがる。
こうやってろくなことも考えず、ドキドキを隠していたら、マサイが｢ここ、着いた｣と、車から優しくエスコートするように下ろしてくれた。
続く (更新停止中)
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おさかなマン(プロフ) - もう終始キュンッキュンです！次回が楽しみすぎます！！！ (2018年9月30日 0時) (
レス) id: 3258402eb8 (このIDを非表示/違反報告)
乙葉(プロフ) - レンズと君とは違い立場が変わり、とても楽しく読まさせて貰ってます。本当にいつもありがとうございます！頑張って下さい！ (2017年2月27日 22時) (レス) id: b305c76d28 (このIDを非表示/違反報告)
出雲 晴留(プロフ) - gray22さん» もう既に号泣ですっ！ (2017年2月26日 20時) (レス) id: a897dc61cf (このIDを非表示/違反報告)
gray22(プロフ) - お茶呑み星人さん» 凄い褒めていただいて…嬉しい(*^_^*)ありがとうございます！こちらこそ、大切に読んでくださりありがとうございます(^^) (2017年2月20日 20時) (レス) id: 8a5be1dd18 (このIDを非表示/違反報告)
gray22(プロフ) - 出雲 晴留さん» 遅れました！マサイくん好きなので笑 嬉しすぎますありがとう(*^_^*)27000hitびっくりしました笑 凄い！ これからも楽しみにいて頂けるよう頑張ります！ (2017年2月20日 20時) (レス) id: 8a5be1dd18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gray22
| 作成日時：2017年1月10日 20時
