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41話 ページ43

ずべっ!

と扉の外で音がする。

「え、今の、聞き間違い?」

「嘘、いい感じだったじゃない!」

「Aは手強いな」

そう何を隠そう、
授業に行ったと思われた生徒は全員、
扉の外で聞き耳を立てていた。

「五条先生の気持ち、
多分ひとつもA先生に届いてないんじゃ……」

しーっ!!!

全員が心のどこかで気づいていて、
1番気づきたくなかった事を虎杖が口にする。

「………………おかか。」

狗巻のその一言で、
生徒は揃って授業に向かった。

______________________________________

「は?」

「いや、え?」

結構真面目に告白した。

というか脈アリどころの騒ぎじゃないくらい
大事だの大切だの言っておいて、
一体今催馬楽はなんて言ったのだろう。

困惑の一言の似合う顔で、
僕の顔を見つめているあたり、
さっき聞いた返答は間違いじゃないと伝わってくる。

「……今度はなんのドッキリですか?
そういえば夏油くんも
そんなことしてたんだよあの野郎……」

「は?」

聴き逃しようもないそのセリフに、
ぱっと目線を向ければ
首筋に残る赤。

「これどうした?」

「え、なんかなってます?
夏油くんがなんかしてたんですよ、痛いし……
カバンくらい持ってくる位の
甲斐性みせろってんだよ!」

ぱん!
と布団を叩いて怒っている様子だが、
今となってはそんなことどうでもいい。

「さいば」

「夏油くんって
私の事好きだったんですねぇ。
てっきり硝子とばかり思ってました。
というかあんなにイッてたら
硝子となんて付き合わせなかったけど。」

もう首のことなんてどうでもいいようで、
ブツブツと呟いている姿に呆れ返ってしまう。

「傑に勝って帰ってきたの?」

そういえば聞いてなかったといえば、

「いや、なんか今回は俺の勝ちだし
とかなんとか言って帰っていきましたよ」

と帰ってくる答え。

あいつ……!!!

わざと残して帰したな?

全く気に求めてない催馬楽を見て、
あぁたいそうやりやすかったろうな!
と怒鳴ってやりたくなる。

「……なぁこれ俺もしていい?」

「はぁ?やですよ痛いし。
ていうかこれから任務なんで」

「はぁ?!」

「いや、こっちがはぁって言いたいんですよ。
……キスとかしょーも無いドッキリしてないで、
早く結婚相手見つけてください。」

ギィ、と音を立てて扉が開いて、
とっとと出ていってしまう催馬楽。

「どうしたらいいんだよあいつ……」



「何A任務行かせてんだ」

「すみません……」

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ワイヤー女 - 新さん» ありがとうございます!!とても励みになります!これからも是非ともよろしくお願い致します! (2020年5月25日 16時) (レス) id: cedc192f36 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めっちゃ好きです!!全てが好きです!!更新頑張れぇぇぇぇぇ!!!!! (2020年5月25日 13時) (レス) id: e596ede8e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よく骨を折る田中 | 作成日時:2020年5月23日 18時

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