3話 ページ5
「もうちょっと嬉しそうな顔したらどうです？
きっちり任務こなして帰ってきたんですから……」
任務を終えて戻ってきたら、
必ず上層部に直帰。
これが、数年前一つだけかわされた制約だった。
なんでやねんと思うでしょ？
私もそう思う……
「3年もロシアに送っておいて、
帰ってきたら帰ってきたでその顔ですか。
……そんなに私がいると迷惑ですかねぇ」
「お前がいるだけで五条悟が扱えなくなる」
そのセリフに、私は片眉を上げる。
その五条悟を
ロシアに送るのが惜しくて
私を身代わりにしたくせに。
「えぇ、そんなわけないじゃないですか……
あの人はいつも自由人……
と、いうか。
あの人ちゃんと教師してるんでしょうね？
私をそうやって脅して、
ロシアに送ったくせに、
教師なんてやらせるつもりはなかった、
なんて言いやがるならこの建物落としますよ」
「させておる」
食い気味に言われたセリフに、
私はにっこりと笑っておいた。
さっき会った時、
先生と呼ばれていたんだから
まぁ約束は守られてると思ってたよ。
「そちらも
五条悟に真実を伝えてないだろうな？」
「へーへー、
私は自主的に呪術師やめたことになってますよ」
「ならばよい」
なぁにをそんなに心配してるんだか知らんが、
上層部はどうしても
私が無下に扱われてる(事実だから間違ってないし！)
事を五条さん知らせたくないらしいのだ。
私ごときを適当に使ったからって、
五条の家はなんにも言わないと思いますよ。
催馬楽だって
五条が動かないなら動かないでしょう。
なんてことは何度も伝えたのだが。
「で、私はこれからどうなるんですかね？
口封じに殺します？」
やけに多い
ボディーガードの類を見回して私は呟いた。
そうなりゃ全員首が飛ぶかもだけど。
なんてことは黙っておく。
「……………………」
「？？」
数秒、私と相手の目線が交わった。
「東京都立呪術専門学校に行け」
「……は？」
「知らぬことはあるまい、
お前の母校じゃ」
「卒業してねぇ……させてくれなかったけどな！
……あそこって……五条さんが教師を」
「しておる」
「なんでぇ？！」
読めない……
読めない…………
今まで一緒にいさせたくなかったし、
面倒事は私に押し付けまくってきたのに、
今更五条さんと同職？？
有り得ね〜
「私殺されますよ
あの人
私がやめるって言った時の面やばかったですから」
「今日から勤務。以上」
「え、マジで言ってる？
え、マジ？？今日が命日？」
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ワイヤー女 - 新さん» ありがとうございます！！とても励みになります！これからも是非ともよろしくお願い致します！ (2020年5月25日 16時) (
レス) id: cedc192f36 (このIDを非表示/違反報告)
新(プロフ) - めっちゃ好きです！！全てが好きです！！更新頑張れぇぇぇぇぇ！！！！！ (2020年5月25日 13時) (レス) id: e596ede8e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よく骨を折る田中 | 作成日時：2020年5月23日 18時
