【呪術廻戦】讃美歌

17話 ページ19

「……なんか今日五条先生不機嫌じゃない？」

「A先生が有給だから」

「理由も聞いてないんだって」

不貞腐れたように
リクライニングの着いた椅子に
座り込んでいる己らが教師を見て、
3人はそっとため息を着く。

「五条先生はA先生のこと好きなの？」

「だろ」

「……たぶんな」

たまに彼が催馬楽を脅して(？)
いるのを見かける3人は、
彼女と接する時の五条の雰囲気を思い出して話す。

「……でも怒ってるよね、
高専やめたこと」

「裏切られたって言ってたなこの前」

「裏切られたァ？」

詳細が分からない3人は首を傾げて、
お互いの顔を見合わせあった。

五条悟はともかくとして。

催馬楽Aは飄々としているが、
面倒みはいいし呪術師としても一流。
そんな彼女が人を裏切るなんて、
そんなことできるようには見えない。

「まぁでも見るからに脈ナシよね」

ぴく。

「……まぁ好意に気づいてそうにはねぇな」

ぴく。

「だって敬語だしな」

ぴくぴく。

「お前ら？」

1度2度下がったのでは
と感じるほどの空気の冷たさに、
3人揃って口を噤む。

「気にしてたのか」

ボソリと呟かれた虎杖の言葉に、
3人は大きく首を縦に降った。

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