34話 ページ36
「ックク……」
未だ途切れず聞こえてくる音声に、
思わず笑いが込上げる。
……傑が
催馬楽に執着してるのは何となく知ってた。
あの頃は譲る気もなかったし、
催馬楽の脳内なんて知らなかったし。
結構びびった。
手のひらがじんわりと汗ばんでいる。
催馬楽が催馬楽でなくなるとしたら。
あぁ馬鹿みたいにすきだなと思った。
彼女が土壇場で紡ぐ言葉の全てが嬉しかった。
なんだか、
あの冷たい女から出た言葉とは思えないほどに。
……というかそんなに好きなら
少しは僕のアプローチに気づいてくれ。
あの鈍感女。
そう笑えるくらいには、
催馬楽のド変態呼びが身体を楽にしてくれていた。
根性とか、
似合わないセリフだと大半のやつは言うだろう。
でも僕は知ってる。
ずっと努力し続けてきたこと。
それを見てきたからこそ、
今の自分があること。
焦りはない。
ただ色々怒ろうと思っていた。
そんなことされても嬉しくないと。
それからありがとうも言いたかった。
力をくれて、
そばにいてくれて、
変わらず支えてくれて。
それから。
それから。
今度こそ素直に。
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ワイヤー女 - 新さん» ありがとうございます！！とても励みになります！これからも是非ともよろしくお願い致します！ (2020年5月25日 16時) (
レス) id: cedc192f36 (このIDを非表示/違反報告)
新(プロフ) - めっちゃ好きです！！全てが好きです！！更新頑張れぇぇぇぇぇ！！！！！ (2020年5月25日 13時) (レス) id: e596ede8e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よく骨を折る田中 | 作成日時：2020年5月23日 18時
