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罪状34 ページ35

「なんでいるんだねキミたち」





さっきまで響いていたサイレンが止み、刑事たちが店内へと入ってくる。


警部が発した言葉の矢先はもちろん私の周りの奴らである。


なぜ警部かとわかったかと言うとこいつらがなんちゃら警部と言っているのを聞いたからだ。




「いや〜、同窓会というやつですよ」




答えたのは伊達だ。


まぁ、間違ってはいない。と思うが。




「同窓会、ねぇ…いやあながち間違ってはいねえが。」




松田が隣でボソッと呟いている。

こればっかりは同意だ。


周りの奴らが仲良くしているところを見ると、同じ課の警部ということだろう。

ということはこいつらが今配属されているのは警視庁刑事部の捜査一課、というところか。


殺人事件を取り扱っている警察組織を頭の引き出しから引き出してくる。



いやだがしかし。



諸伏が緑川と名乗っていたあれはなんなのだろうか。

隣の諸伏と降谷を横目で見る。


視界の端で2人がたじろいでいるのが見える。


ということはかの2人は違う部署、ということになる。





『なるほど、そういうことか。』





声に出ていたらしい。

近くにいた松田が反応した。





「この殺人について何かわかったのか?」





『いや、全く。』





「は?」





は、と言われても返す言葉はない。

わかったのはこの殺人の犯人と諸伏と降谷の大体の所属ぐらいだ。



正体を隠さなければいけないほどの任務があり、

身分証明を偽ることができ、

そこそこ警察という組織の中枢に食い込んでいる組織。



そこまで考え、答え合わせをしようと2人に近づこうとした、が。




「同窓会、ということは、そこの見かけない3人はあなた達の同級生かしら?」




若い女性の刑事が言う。

そこでまた2人がたじろいだのを見て私の憶測が正しいのではともう一歩踏み込む。




「まあな、大学の腐れ縁だ。」




仲が良いのだろうか。

松田がフッと笑って答える。



私は断じて大学には行っていない。

高卒である。




『私は高卒だ。勘違いするな。』




痛い。

思いっきり足を踏まれた。


足を踏むなとゴリラを睨む。

話を合わせろ、と言うようにまた足を踏まれた。



痛い。

ゴリラは足も強いのか。

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設定タグ:名探偵コナン , 警察学校組 , 裁判官   
作品ジャンル:アニメ
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つむやぎ(プロフ) - 明里香さん» 誤字脱字、ご指摘いただきありがとうございます…!修正させていただきますね。 (12月5日 16時) (レス) id: 0e2e7bdab8 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 24話、言われたことがるじゃなくて、言われたことがあるです。 (12月5日 10時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 17話、ミステリー付きじゃなくて、ミステリー好きです。 (12月5日 10時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 4話、私を読んだじゃなくて、私を呼んだです。 (12月5日 9時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 3話、犯行動悸じゃなくて、犯行動機です。 (12月5日 9時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:I luck | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/topaazu/  
作成日時:2023年1月28日 8時

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