罪状32 ページ33
「乾杯しようじゃねぇか」
伊達が言うのが遠くで聞こえたが、私は喉が渇いていた。
ちょびっとレモンサワーに口をつけると、炭酸が喉を潤す。
ちょっとした至福に浸っていたものの、自分に注がれている視線を見て顔を上げる。
全員が私を見ていた。
私が何をすればいいか困っていると、某金髪ゴリラが顎で私のグラスを指す。
あ、乾杯か。
『乾杯。』
私が静かに言う。
「「「「「かんぱーぁい!!!」」」」」
私が少しだけ宙に上げたグラスに、一斉にジョッキがぶつかり音が鳴る。
それそれがジョッキに口をつけ、ぷはぁーっと言う。
私はその光景に呆気に取られていた。
あまりに私の乾杯との温度差に驚いたからだ。
だが、乾杯の合図に吹っ切れたのかそれぞれが私に押しかける。
「中退した後どうやって裁判官になったの!?」
『三年間で司法試験と研修所に…』
「やっぱ大変か?」
『それなりには…』
「彼氏居る?」
『居ませんけど』
おいおい君たち、順番に聞くんじゃなかったのか?
次々に繰り出される質問に一つずつ答えながら突っ込む。
好きな食べ物などの関係ないだろうという物も入っていたが、気にしないでおこう。
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つむやぎ(プロフ) - 明里香さん» 誤字脱字、ご指摘いただきありがとうございます…!修正させていただきますね。 (12月5日 16時) (レス) id: 0e2e7bdab8 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 24話、言われたことがるじゃなくて、言われたことがあるです。 (12月5日 10時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 17話、ミステリー付きじゃなくて、ミステリー好きです。 (12月5日 10時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 4話、私を読んだじゃなくて、私を呼んだです。 (12月5日 9時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 3話、犯行動悸じゃなくて、犯行動機です。 (12月5日 9時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:I luck | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/topaazu/
作成日時:2023年1月28日 8時