罪状２５ ページ26
「そういう萩原も、結構声大きいいけどね。すみません、起こしちゃいました？」
私がむくっと本から顔を上げたことで、声がかかる。
優しい雰囲気を纏った猫目でおっとり男、諸伏景光。
江戸川少年が言っていた緑川というのは、おそらく偽名。
残りの3人と絡んでおり、この見た目なのだから多分そうだろう。
潜入調査でもしているのか？まあそんなことはさておき。
廊下でよく降谷といるのを見かけた。
女子によると幼馴染なのだとか。
優しい上に気配り上手、座学も優秀で実技も優秀、文武両道ができてる優等生。
初めて目を合わせた時は、笑顔が似合う男性だなぁとは思った程度。
あまり絡むことはなかったと思う。
「よう坊主、隣の姉ちゃんとは知り合いか？」
いかにもリーダー格って感じのする大柄な男。
爪楊枝を口に咥え、江戸川少年の頭をわしゃわしゃと流れている姿は、親子みたいだ。
似てないけど。
問題児4人の手綱を握っていた、というのが印象に残っている。
よく色々な事件に巻き込まれていたものの、教官に説明してたのはいつも彼だった気がする。
私のことも庇ってくれていたのだが、時間が経つとそれも無くなっていた。
当たり前だな。
「うん。よく一緒にミステリー小説読んだり貸してもらったりしてる友達だよ！」
先ほどまでとは打って変わって猫被りモードになった少年を見て、失笑する。
そうやって紹介されてしまうとなると、必然的に彼らと話すこととなる。
まあ、覚えてないか。私のことなんて。
あの時はずっと教場の隅で窓を見ていた記憶しかない。
そんなドがつくほどの陰キャのことを7年も覚えているような陽キャどもはいないであろう。
そんなことを思うと、まあ話してもいいか、という決断に至った。
『どうも。江戸川少年のオタク友達です。』
オタク、と言われてあははーと笑う少年。
あれ、オタクじゃなかったけ君。
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つむやぎ(プロフ) - 明里香さん» 誤字脱字、ご指摘いただきありがとうございます…！修正させていただきますね。 (12月5日 16時) (
レス) id: 0e2e7bdab8 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 24話、言われたことがるじゃなくて、言われたことがあるです。 (12月5日 10時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 17話、ミステリー付きじゃなくて、ミステリー好きです。 (12月5日 10時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 4話、私を読んだじゃなくて、私を呼んだです。 (12月5日 9時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 3話、犯行動悸じゃなくて、犯行動機です。 (12月5日 9時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I luck | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/topaazu/
作成日時：2023年1月28日 8時
