罪状20 ページ21
「とか言っときながら、ゼロの話を聞きにきたんだけどね。」
「で、あの話は本当なのか?」
サンドイッチをもぐもぐと口に入れながら話す松田。
それにあぁ、と答えながら自分もサンドイッチに手を伸ばす。
『北海、覚えてるよな?メールでも言った通り、あいつが警察を辞めて裁判官になっていたんだ。』
「中退したあいつだろ?影の薄い。」
「陣平ちゃん、それ失礼だから。ショートだった子でしょ?いっつも端の席に座ってた。」
「射的とか爆弾解体とかも普通にこなしてたけど、実技だけ全然ダメだった子だよね?」
「座学は入試以外降谷を抑えて一位だろ?」
意外と北海のことは認知していたらしい。知っているのは萩原だけだと思ったのだが笑
『あぁ、調べたら出てきたんだよ。なんとびっくり最高裁判所の裁判長だ。』
「げ、まじかよ。」
「めっちゃお偉いさんじゃねぇか。出世したもんだなぁ。」
「え、たった5年とかで?」
やばり、驚きだったらしい。
それぞれ目を丸くしたりむせたりとリアクションしている。
ネットで見てみると、若さとは似つかわしい冷静さと知識で評判は良いらしい。
そして若い者の意見もわかってくれるとかで悪評はあまりなさそうだった。
『そして本題なんだが、北海はまだあの件を引きずってるみたいなんだ。』
僕がそう言った途端、シーンと静まりかえる。
「散々言われてたもんな。」
「確かにあれは精神的にもくるよね…。」
「そりゃ、あんな冤罪着せられたんだからな。」
「逆にそれがあって裁判官になろうと思ったのかもね。」
口々に感想を言う。
やはり皆思っていることは同じだったらしい。
今思えばさっきポアロを出て行った時の北海の目。
警察学校を出て行く数日前に目があった時とそっくりだった。
『それでなんだが…。』
声を顰めて4人に話す。
僕たちはニヤリと笑った。
カランコロン
「ご馳走様〜」
「たまには焼肉行こうぜー?降谷ちゃん。」
「頑張れよ」
「うまかったぜ首席さんよ!」
4人が帰って行く。久しぶりに見れた4人の顔は相変わらず変わらなかった。
僕は業務スペースで、コナンくんと連絡を取る。
『もしもし、コナンくん?ちょっと頼みたいことがあってね…。』
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つむやぎ(プロフ) - 明里香さん» 誤字脱字、ご指摘いただきありがとうございます…!修正させていただきますね。 (12月5日 16時) (レス) id: 0e2e7bdab8 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 24話、言われたことがるじゃなくて、言われたことがあるです。 (12月5日 10時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 17話、ミステリー付きじゃなくて、ミステリー好きです。 (12月5日 10時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 4話、私を読んだじゃなくて、私を呼んだです。 (12月5日 9時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 3話、犯行動悸じゃなくて、犯行動機です。 (12月5日 9時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:I luck | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/topaazu/
作成日時:2023年1月28日 8時