Judegment2

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ケートは驚く

　

まさか薮を見守っていたマネージャーが薮を殺そうとしているとは思いもしなかったのだ



薮「…全部、聞こえてるよ」



隣にいた薮がそう言う



〈え…〉



薮「いつもこうやって音楽聴きながら寝てるからね、聞こえてないと思ってたでしょ。



けど今回は音楽も止めて聞いてた、…全部、本当？」



薮が聞くとマネージャーはニヤリと笑い大声で笑った



〈そうですよ、私と社長はあなたをこの世界から殺したかったんですよ‼︎



努力もしてない才能もない凡人がヒット曲に恵まれたからって…ちやほやされてんじゃねぇよ‼︎〉



薮は静かに聞いていた



薮「…今までありがとう、それじゃ」



しかし、薮はそう言って車から降りて行った



ケートはオロオロしながらも車から降り、薮の家へと向かって行った



場所は変わって八乙女の家



八乙女「ここの窓、開いてるとそこからの声聞こえてるって知ってるか？」



開いた窓から八乙女が顔を出す



〈なっ…〉



八乙女「やっぱりな、題名だけで売れないって言われて疑問に思ってたんだ。



…俺をこの世界から殺すつもりだったんだな、そして俺の設定を使ってお前が作家デビューしようとしてたんだな」



ユートは黙って見ている



〈…たった1つの作品が売れたからって生意気な態度とってよ、ウザかったんだ。



お前がとっととこの世界から消えればそんな辛い思いせずにいたのにな〉



担当は豹変したように話す



八乙女は顔を引っ込めてしばらく、玄関から紙をたくさん持って出てきた



八乙女「おら、今までの没作品だ。



大事に書けよ、じゃあな」



そう言ってふらりとどこかに歩き出す



ユートはその後ろ姿を見たあと、八乙女の家へと入っていった

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