静かな音から…… 【七つの大罪】 (ページ10)

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神々9 ページ10

泊まっていた廃墟から荷物を持ち、バイゼルを出た。

これ以上ここにいて気分を害したくない。

ましてや正義感が強い奴らが周りに多いんだ。俺は見てるだけだから何も思わないが、敵に回った時のそいつらはどれだけ恨めしい、ウザいことか。

「次はリオネスに行くの？」

「あぁ、次はリオネスだ。その前にどこかによって新しい商売できそうなものを仕入れて行くからな。ちゃっちゃと歩けよ」

「りょーかーい」

「あと、今回みたいにあんまり七つの大罪達に顔を晒すんじゃねぇぞ、めんどくせぇからな」

「...わ、わかった」

ため息をつきながら、歩いていると少しだけ頭痛がした。

何で今ここには俺とクレイオス以外の兄弟がいないんだ…。昔の俺はクレイオスとの関わりが他の兄弟よりなかったっていうのに…。

そういえばクレイオスに頼まれごとされて巻き込まれて…。たぶん他の兄弟も亡命をしている奴もいるだろう。

何せ、うちの兄弟は長男とクレイオス以外が自己中心的だからな。怒りに触れるのも少なかれ関わらなければないだろうが…。

はあ……マジで面倒くさい。