静かな音から…… 【七つの大罪】 (ページ50)

今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:2,759 hit

神々49 ページ50

商売の片付けをしている時、嫌な気配が漂って来ていた。この気配は感じたことがある。

それをクロノスも感じ取ったのか、俺の顔を見て来た。

「ねぇー、何か起きてるっぽい？起きてるっぽいよねぇ！」

「まったく、移動してる時にちょうどいいことだな」

「ね！どうする？行っちゃう？」

「あのなぁ、忘れるなよ？俺達が目指すのは“バイゼル”だ」

「むぅ、わかったよー。じゃあ、早く行こ！」

歩く足を早める。ここはバイゼルに行くためにたまたま寄った街だった。

商品を買っている時に感じたため、店主の話を聞いていなかった。改めて聞き直し、仕入れ、その街を出た。

「すっごい魔力～。メリオダスかな」

「あぁ、おそらくな。でも、あまりバレたくねぇからな」

「そうだねぇ。バレたらめんどいし！あーあ、飛べないのが悲しいよ」

「飛んだら目立つ上にバレるだろ、バーカ」

そう言って俺はこの人間の姿のまま、バイゼルへと向かって歩みを進めた。