静かな音から…… 【七つの大罪】 (ページ32)

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神々31 ページ32

俺は堂々としているクレイオスを殴った。クロノスはその光景をニヤニヤと見ている。

次にまた殴ろうとしたらコイオスに止められた。首まで振っていた。

「もう十分だろ。やめろ」

「……チッ」

「兄さんマジでド派手にいったねぇ。さっすが！」

「茶化すな」

「はーい！ごめんなさーい！」

俺が腕を引っ込めるとコイオスも腕を退けた。

クロノスは俺の周りをヒョコヒョコと彷徨いている。俺はクロノスの頭に手を置き、一撫でしてから奥の建物に荷物を取りに行った。

どうせコイオスのことだ。一緒についていくとでも言うのだろう。

案の定、荷物を持って来てみればその話になっていた。

「兄さん兄さん、イアぺトス兄さん。今分かってて荷物取りに行ったね？」

「クロノス、正体をバレないためには名前で呼ぶんじゃない。大人しくしてろよ」

「はーい、分かってまーす。でもさぁ、わざわざあんな人間に拾われるクレイオス兄さんって馬鹿だよねぇw」

「お前もいい性格してやがるぜ」

クロノスは俺がそう言うとケラケラと笑った。