静かな音から…… 【七つの大罪】 (ページ14)

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神々13 ページ14

店をきちんと立ち上げてから数分後、俺の店には大量の客が寄ってきた。

あれが欲しいだの、値引きをしてくれだのと多くの客が来ていた。

人間は時に愚かだ。自分の欲望をとことん利用してやがる。それが、相手を傷つけようとも。そして、何事も人任せ、人に罪を押し付ける。

そんなとき、一人の女性が話しかけてきた。

｢これ、素敵ねぇ。呪いの玉……これは本物？｣

｢えぇ。私には被害はありませんが、呪いたい相手にそれを持たせると不幸が続くと言われています｣

｢すごいわ！私、これを買うわ｣

｢ありがとうございます｣

このように、呪いたいの類いでは女性が買い取っていく場面がよく見受けられ、私欲に一番使うのだ。

人間とは本当に愚かだ。

はあ、とため息をつくと、少しだけ雲行きが怪しくなっているのを感じた。

これは何か絶対に起こると、何かが来ると思った。でも、俺には関係ない。

俺はただの商人。その状況にさせたやつらを恨むしかないからな。