神々1 ページ2
とある大きな廃墟に二人の影が蠢いている。一人の影がもう一つの影に問いかけた。
「結局、お前のは解決しそうなのかよ」
「まぁぼちぼちかな...」
「どんだけあっちに戻りてぇんだよ。今のままでいいだろ」
「今のままだと色々と面倒くさいんだ」
気だるげそうに、一人はあくびをして外を見た。
穏やかな村の風景が広がる中、兵士の姿がちらほらと見えていることに眉を潜めた。
彼は心底聖騎士達を嫌っていた。何故なら努力する者、何かを一心に願う者にうんざりしていたからだ。
欲に溺れる者、自分の安全のみを確保する者に対しては、自然とあまり嫌とは思わず、目を向けていた。
故に欲のために命を張る祭り、バイゼル祭りには毎回顔を出し、商売をそこで行い、商品を賭け事に使ってもらったりと喧嘩などには乗り気で参加するなどしていた。
「なあ、クレイオス」
「ん?」
「今回の祭りは熱くなりそうだぜぇ?」
遠くの方で見えた一つのものを彼は面白いものという目で見ていた。
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作者名:紅鵺or白夜Ψ黒夜 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2020年6月30日 10時