最凶吸血鬼達と忘れ去られた王【アルネの事件簿】 (ページ8)

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section8　アルネside ページ8

アルネ｢…･お前はシリア、だったか｣

俺がそう言うと男は笑い、頷いた。

シリア｢そうそう、さすがはノインテーターだね。僕はシリア、忘れ去られた王だよ｣

昔こいつは同族殺し、大量虐殺者として噂をされていたな。

目をつけられればすぐにターゲットにされる。

しかし、姿を現さないからかその存在はあくまで噂話という体で済まされてしまったがな。

忘れ去られた王と名付けられたのはそこからだったか。

シリア｢仕掛けは楽しんでくれたかな？面白かったなら、僕も楽しくなれるように工夫してる甲斐があったってものだよ｣

アルネ｢仕掛けは人間ならばあれでかかるだろう。しかし、俺に効くとでも？｣

シリア｢知っているとも。今回は敢えて吸血鬼が苦手なものは取り入れなったんだよ♪｣

アルネ｢何が目的だ？それにオモチャとはどういうことだ｣

シリア｢あれ、説明されなかったの？おっかしーなぁ、説明するように命令したんだけど……｣

そう言ってシリアは、指輪の赤い宝石を捻った。

シリア｢我が血液より作られし小物達よ、集え｣

宝石が光り、先程案内されたクマがシリアの前に座っていた。