最凶吸血鬼達と忘れ去られた王【アルネの事件簿】 (ページ4)

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殺人器具がおいてある部屋を抜ければここの主に会えるとぬいぐるみは言った。

しかし、何故わざわざこの部屋を作った？

すぐに会えない理由でもあるのか？

思考を巡らせていると後ろから誰かに押された。

クマ｢ヌしはオマえをまッテる｣

アルネ｢何故お前の主は俺を待っているんだ｣

クマ｢アタラしい、"オモチャ"｣

アルネ｢オモチャ？｣

その途端、無理矢理部屋に押し込まれた。

部屋の中で機材が動く音がした。考えている暇などない、早くここを抜けるしかない。

あいにく血は今持っていない。元の姿に戻ればすぐさまここを通ることは可能なのだが…。

しょうがない、避けて通るしかないか。

機械に当たらないように避けるが、このときにこの機械について分かったことがある。

この機械はある程度近くに来るとすぐに引き返すという動きをする。

ここで死んだものは横から来るものを避けるために後ろに下がると、そのタイミングで後ろから機械が出てくる。

つまり、完全なる死。

これさえ分かっていればここでは生き残れるはずだ。咄嗟の行動は命取り、ここはそういう部屋だということだ。