牛島家の無気力さんハイキュー!! 男主 (ページ38)

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少し経った後、川西と白布が泊まると騒ぎ始め、全員で泊まることになったらしい。

川西が無理入ろうとしていたので頭を叩いた。

夜、寝れなくて部屋の外に出る。屋上に行って空を眺めると、真っ黒な空に住宅街の明かりが広がっていた。

？「眠れないのか？」

後ろを振り向くと後ろには兄さんの姿。

時雨「兄さんこそ眠れないの？」

牛島「お前が出て行くところを見かけたからな」

時雨「そう」

そう言って俺は兄さんの顔を見る。

兄さんのことを昔から妬んでいた節もあるが今となれば妬む理由も状況もない。

時雨「俺さぁ……兄さんが嫌いだったんだよね」

牛島「そうか」

横目でチラッと見るとどんよりした雰囲気を醸し出していた。

時雨「今は嫌いじゃないよ。だって、もう、どうだっていいし」

牛島「どういうことだ？」

時雨「昔はよく妬んでたけどどうでもよくなった感じ？俺には兄さんと一緒のフィールドに立つことはできないけど、でも……」

牛島「でも？」

時雨「応援ぐらいはしてあげるよ。他に勝って進んで欲しい人いるけど、やっぱり兄さんが勝つところぐらいは見たいしね」

俺はそう言って久しぶり満面の笑みを見せた気がする。