episode29 ページ30
そのとき、テレビから声が響き渡る。
キャシー『__信じられない!まさか自ら強制ゲームオーバーだなんて!
いやだわ、ザック!カードを入れる向きが違うわよ!?おかしくって笑いが止まらないわ!』
ザック「……うるせぇ!じゃあ、解りやすくしとけよ!ここまできたら開いたも同然だ!開けろ!!!」
キャシー『確かに、まだ罰を下したりないけど……罪人はルールを守らないと、ね?
さて、強制ゲームオーバーですもの。しかたがないから、もっと強ーい毒ガスをプレゼントしてあげる
知ってる?毒ガスって高いんだから。この贅沢な罪人ども!
さぁ!苦しんでちょうだいね!』
テレビは消え、画面は真っ暗になった。
ザック「このくそ女が……!」
俺は近くにあるものを見て、組み立てを始める。
もしこのガスが可燃性なら小さな爆弾でもこの密閉空間から抜け出すための切り札になる。
俺は作った奴を出口の前に置き、ザックの腕を引っ張った。
ザック「おい!どこに行くんだよ!」
ルシ「軽い爆弾を作った。それが爆発すればこの部屋から出られる。だから急いで身の安全が確保できるところ……あの金庫の中に隠れるぞ!」
ザック「お、おう!」
男二人では狭すぎる金庫の中に入る。発火には時間がかかるが、そこまではかからないだろ。
まぁ、爆弾のことも大事なのだが、それよりも気になるのがこの距離だ。
ルシ「動けない…ハマって出れなかったりしたら終わりだな…」
ザック「うるせぇな!ここ狭ぇんだよ!」
ルシ「なら動かないでくれ。事故る」
ザック「事故…?なに言ってんだお前」
ルシ「いやだから動くなって言って……」
その瞬間大きな音とそれに伴い、金庫が少し揺れたせいで、ザックががぐらついた。
16人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わんわん(プロフ) - 面白かったです。続き待ってます!無理せず更新頑張ってくださいね (2020年5月6日 22時) (レス) id: 25bc55c09d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅鵺 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2019年5月15日 17時