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episode27 ページ28

部屋の中を粗方調べ、うんうん唸っていると視界が少しぐらついてきた。


しまった。さすがに毒ガスを吸いすぎた。


俺はザックの方を向く。ザックはそれに気づいた。



ザック「どうした。何かあったか?」


ルシ「交代して欲しい。さすがに吸い過ぎた…」


ザック「あ!?苦しくなる前に言えって言っただろうが!」



ザックは乱暴に俺の顔にガスマスクをつけた。


ザックにやって欲しいことを頼み、俺はガスマスクで一息をつく。だが、そこで気づく。このガスマスクは……__もう使えない。


俺はガスマスクを取り、立ち上がる。



ザック「おい!ガスマスクしてなくていいのかよ!」


ルシ「もう使えない。ガスマスクが機能してないからしてても意味がない。とりあえず、二手に分かれて何か探すぞ」



テレビ側を調べていると、妙に息がしづらい。苦しさも痛さも、辛さもないが、目の前が霞んで立っているのもやっとになってくる。


だが、そこにずっと居座るわけにもいかない。何か探さないかと方向転換をし、一歩踏み出そうとしたとき、足が絡んで前のめりになる。


倒れると思った瞬間、何かに支えられる感覚がした。目を開けてみると、それはザックだった。



ザック「おい、死ぬにはまだはえぇよ」



そう言ったザックは俺の体勢を直し、両肩を掴む。



ザック「生きてここから出るんだろ!レイやあいつにもそう言ってたし、何より、俺に協力するって言ったじゃねぇかよ!!」



そう言われ、一瞬意識がはっきりする。



ルシ「わ、悪い……ありがとう、ザック」


ザック「とりあえず、気になるところがあった。そこに行くぞ」



そこには、俺がギリギリ入れそうなダクトがあった。俺が少し考えていると、体に急な浮遊感が訪れた。

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わんわん(プロフ) - 面白かったです。続き待ってます!無理せず更新頑張ってくださいね (2020年5月6日 22時) (レス) id: 25bc55c09d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅鵺 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2019年5月15日 17時

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