どうも、呪縛師です２【呪術廻戦】

弱点 ページ7

.





｢Aに嫌われたかもしれない｣




突然真面目なトーンでそんなことを言い出すとは思わず、タイミング悪く啜っていたお茶が入ってはいけないところへ入り、ゲホゲホとむせる虎杖。




｢ｹﾞﾎッ…え、なんで？何その、高校生みたいな相談｣


｢だから、DKの悠仁君に相談してんの｣





｢……一つ、いい？｣と、躊躇いがちに聞いた。




｢なに？｣



｢………




もともと、嫌われてない？｣





虎杖が高専に編入してから数ヶ月が経つが、
当初からAの五条への態度は傍から見ても好意があるようには見えなかった。




｢う〜ん、まあそうだね！｣




と、あっさり開き直った五条に拍子抜けする虎杖。
そんな虎杖を他所に言葉を続ける。




｢じゃ、今度は問題。グレートティーチャー五条のことが嫌いなAちゃんの弱点はなんでしょう｣




そう言って人差し指を立てた五条に、虎杖はAセンパイの弱点？と頭にクエスチョンマークを浮かべた。
虎杖はAに稽古をつけてもらっていたので、その強さは身に染みてわかっている。弱点などあるはずも無いと考えていた。



｢弱点がないこと、が弱点…とか？｣


｢それは僕ね〜｣


｢自分で言う？｣





｢わかんない？｣


｢わからん｣





｢じゃあさ、Aの術式に必要なものな〜んだ｣




｢え〜？｣と唸る虎杖。
数秒の間、考え込んだ後に｢あ｣と閃く。




｢相手の呪力？｣


｢大正解。Aの術式は戦う相手に呪力があることが前提条件になってる。"壱番"、"弐番"、"零式"、どれもそうだ｣


｢なるほど｣




.

ない→←朝飯

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す