兄と妹 ページ2
.
Aが何かを口にしようとするが、
言葉になるよりも先に少年が口を開いた。
「お迎え、来たみたいだよ」
少年がそう言った数秒後、部屋の引き戸が引かれ透き通るような白髪にサングラスの男が顔を覗かせた。
「やっぱここか」
高専の制服を着ている五条はそう呟くと部屋の中に入ってくる。
五条「おっ朔くん勉強?……うっわ、これ中学生がやる内容じゃねーだろ」
Aが部屋に入ってきた時と同様に朔と呼ばれた少年の書き物を覗き込むと、怪訝そうな顔でそう言った。
五条「さすが秀才だ」
朔「そんなことないです」
朔は五条の言葉を軽く謙遜し受け流すと、Aへ視線を向ける。
朔「A、行っておいで」
先程と同じように、Aの頭に手を乗せると、
ふわりと笑ってそう言った少年。
『うん』
.
.
.
数日後_
高専内。
黒髪で長髪の男、夏油と先日蘆屋家に顔を出した五条が並んで歩いている。
五条「そ。久しぶりに会ったんだけどさ、中学一年で高三の内容やってんの」
夏油「それはすごいな。彼は高専に来ないのかい?」
五条「来ないだろうな。呪術師になる気がないから今の中学に入ったんだろうし……全国で五本の指に入る中学だぜ」
夏油「天与呪縛あるんだろう? 」
五条「ああ。しかも呪霊は見えなくても五感で感知できるらしいぜ」
夏油「勿体ないな。呪具を使えば良い術師になれる」
五条「まーそうだけど。あの家じゃ、頭が良くて運動神経抜群でも術式が使えない限りは……それに、あの妹だ」
夏油「……Aちゃんか」
五条「将来有望の妹がいて、自分に呪力がなかったら俺は諦めるね」
夏油「私がスカウトしてこようか」
五条「やめとけよ」
五条は、Aの兄の能力を夏油がここまで買っていることに少し驚いたが、ある事を告げる。
五条「朔はこっちの世界には入ってこない方がいい」
夏油「どうしてだい?」
五条「恐らくだけどあの兄妹、___________。」
.
3198人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひなみ(プロフ) - わー!ここで術式名が判明!かっこいい!しかも呪力操術って最強ですね?!考えていただきありがとうございました!😭 (2021年12月27日 17時) (レス) @page20 id: 81d9d42d97 (このIDを非表示/違反報告)
mikky(プロフ) - 更新ありがとうございます...!!すっごくすっごく嬉しいです!!またの更新楽しみに待ってます^ ^ (2021年12月26日 22時) (レス) @page20 id: 27e731af2f (このIDを非表示/違反報告)
ひなみ(プロフ) - 女優さんの方から来ました!めちゃくちゃ面白いですね!一つ質問なのですが、夢主ちゃんの術式に名前はありますか?あるとしたらどんな名前ですか?それだけが気になって夜も眠れません!笑 (2021年10月31日 10時) (レス) id: 81d9d42d97 (このIDを非表示/違反報告)
mikky(プロフ) - 更新ありがとうございます!ま、まさか9巻をやってくれるのですか!嬉しいです! (2021年4月28日 1時) (レス) id: 27e731af2f (このIDを非表示/違反報告)
あんパん(プロフ) - 渚さん» そうですそうです!! (2021年3月2日 19時) (レス) id: 543e9be939 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あんパん | 作成日時:2021年2月20日 22時