片割れの苦悩 (ページ48)

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まだ見ぬ理想卿にページ48

駅を出ると、そこには偽物と高専の生徒達が戦っていた。

まぁ、戦っていようがいまいが関係ないけど。

呪術師だけの世界を造る。

この目的を果たすためにはまず、偽物を消さなきゃ。

コイツは傑の理想卿には要らないから。

……結構弱ってきたんじゃない？結構攻撃したし。

偽物「極の番うずまき！！」

面倒くさ。

『シン陰流簡易領域』

はぁ、もう一気に終わらせる……！

『お前は傑の理想卿には要らない。』

そういい、偽物にトドメを刺そうとした。

偽物「がっ！？……ま、まて」

『っ！！』

だけど、偽物の姿が傑と重なってしまってトドメが刺せない。

コイツを殺らないといつまでも傑が侮辱され続ける。

だから今ここで殺らないと……！！

そう思っていたら攻撃を食らった。

油断していたから攻撃をモロに食らってしまった。

反撃をしようとするも、体が動かなくなってしまった。

これじゃあなにも出来ない……

私はまだ、やらなきゃ行けないのに……！

『お前は……お、前は……絶対に……』

偽物「ｺﾞﾌｯ……残念だったね、私を殺せなくて。聞いているかい？宿儺……始まるよ、再び呪術全盛……平安の世が……」

あぁ、意識が……

だけど逃がさない。逃がしてなるものか。

『呪霊共、あいつを殺せ！！』

きっとこれは無駄な足掻き。

どうせ呪霊は全て祓われる。

また私は傑の理想卿を作れないのか……

あぁ、悔しいなぁ……

やり直したい……

そう思っているうちに私は意識を手放した。