片割れの苦悩 (ページ32)

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昔に戻ってページ32

漏瑚「こうでもせんとわからんか？」

悟「正直驚いたよ。」

漏瑚「なんだ？言い訳か？」

悟「ちげぇよハゲ。この程度で俺たちに勝てると思ってる脳みそに驚いたって言ってんだよ。A、一緒に殺るぞ。」

『オーケー、まずどれから行く？』

悟「そこの雑草から祓う。」

『えっ、祓っちゃわないでよ？後で取り込むから全員残しておいて』

悟「分かった。じゃあ来いよ」

『逃げるなって言ったのは………』

悟「『オマエらの方だろ？』」

私と悟は同時に漏瑚に攻撃を仕掛けた。

花御の油断を誘うために。

まぁ、展延があってもなくても私には関係ないけどね。

漏瑚の腕を切り離したりしていると、遂に花御が展延を解いた。

漏瑚「展延を解くな！！花御！」

悟が素早く花御の懐に入り込み、顔に生えている木を抜き取った。

悟「ここ、弱いんだって？」

悟「やっぱりな、展延と生得術式は同時には使えない。」

うーん、やっぱりコイツらは悟狙いだなぁ………

なにか裏でもあるのか………？

悟「オマエが展延で僕の術式を中和するほど、僕はより強く術式を保とうとする。こっちの独活はもうそれに耐える元気ないんじゃない？」

その瞬間、悟が花御のことを術式で押した。

そして漏瑚は焦って周りの人間を殺そうとしている。

『オマエが集中したら？もう、腕ないけど。』

漏瑚「なっ………！？」

だけどそれは、私がさせない。

悟に頼まれているからね。

ってやばい、花御が祓われそう。

急いで花御を黒い球体にする。

『もう、払わないでって言ったのに。』

悟「あぁ、ごめんごめん。夢中になってた。」

『まぁいいけどね。』ｺﾞｸｯ

漏瑚は花御が祓われたショックで唖然としている。

『さぁ、次に行こうか、悟』