女の正体 ページ4
悟side
いつかは話さなきゃいけないと思っていた。
だけど、思い出すのも辛くて先延ばしにしてしまっていた。
だけど悠仁たちにバレてようやく話す決心がついた。
「皆、集まってくれてありがとう。２年たちはずっと話せなくてごめんね。」
憂太「五条先生にも事情があったんですよね？だから話せなくてもしょうがないと思います。」
パンダ「そうだぞ〜、無理に話さなくてもいいんだ。」
真希「別に無理に聞きはしねぇよ。まぁ、気にはなるけどな。」
棘「しゃけ！たかな、明太子！」
僕の生徒達は優しい子達ばかりだな。
「ありがとう皆。でも大丈夫！今日ですべてを話すから。包み隠さず全部ね。」
硝子「私はいた方がいいか？」
「居てくれると助かる。やっぱり話した後は落ち着かないからね。」
硝子「わかった。」
そしてようやく話し始めることができた。
「彼女の名前は、夏油A。元特級術師で僕の同級生だった。」
釘崎「えぇ！？まだ同級生いたの！？硝子さんだけだと思ってた…………」
「それに同級生はAだけじゃなくて、僕の親友だったAの双子の兄夏油傑もいたんだよ。」
悠仁「いたってことはもう、死んじゃったってこと？」
「傑は高専三年の時に呪詛師になってしまったんだ。」
憂太「じゃあ、あの時言ってたたった一人の親友って夏油さんのことだったんだ…………」
「そうだよ。それで、傑が呪詛師になってすぐにAも呪詛師になった。本人いわく、双子の兄が心から笑っていられる世界を造りたかったらしい。」
硝子「……………そういえば、そうやって言ってたな。」
「音沙汰が十年間消えて、遂に去年動き出した。それが去年行われた百鬼夜行だった。」
悠仁「百鬼夜行ってなに？」
伏黒「東京の新宿と京都で呪霊と呪詛師が呪術師と争った一大事件だ。」
釘崎「確か、呪詛師側の敗北で終わったのよね？」
「そう、結果はね。それでAは東京じゃなくて京都の方にいたんだ。だから直接戦ってはいないけど……………まぁ、聞きたいのなら京都校のやつらに聞きな。」
真希「うげぇ………」
「Aが傑のところに来る前に、傑は僕が殺したんだ。だから、傑が死んで全てがいやになったのかもしれない…………。」
伏黒「別にあんたが悪い訳じゃ無いでしょう。」
「ありがとう。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 50人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：getou | 作成日時：2022年5月28日 14時
