アナタからの最大級の愛を… 08 ページ9
なかなか離してもらえない手…
頭にハテナマークが浮かぶ……
『あ…あの……五条さん？』
「うわー……今あのsolfaと握手してる……」
さっきまでの雰囲気はどこにいったのか…
アイマスクをしててもわかるほど表情筋が機能していない五条さん
さっきの、僕に少し時間をくれるかな？の意味が分かった。
私はそこから質問攻めにあった…
少しが全然少しじゃない。
七海先輩が呆れて
「私は先に失礼しますね」
と言い帰ってしまったくらいだ。
車をとめに行った伊地知さんも戻ってきてこの光景を見た瞬間
「やっぱり…」
と呟き頭を抱えた。
でも、solfaを好きって気持ちは嬉しいので、
今後お世話になる方だしちゃんとお話しはしている。
五条さん本当にすっごい応援してくれてたんだなってのが伝わってきて恥ずかしい
「いやーごめんごめん、つい話混んじゃった。
Aも寮に入るし、せっかくだから僕の生徒たちとも仲良くしてやってね！」
『もちろんです！ただお世話になるのも申し訳ないので私でよければ体術の相手もしますよ！
って、そんなに私強くはないんですけど…』
「またまた〜…七海から聞いてるよ。１級呪術師、氷結呪法の使い手。そして反転術式も使えるんだって？」
『そこまで知ってるんですか…』
「あと、僕の六眼がね、Aは強いって言ってるからね〜」
そういい五条さんはアイマスクをずらす。
吸い込まれそうなほどに綺麗な瞳に思わず言葉を失う。
この人ただ強いだけじゃなくてこんなに見た目もいいなんて、世の中は不公平だな…
「おーい、A？なになに？僕に見惚れちゃった〜？」
五条さんはへらへらーっと笑いながら私の目の前で手をふる
『あ、すみません、あまりにも綺麗な瞳だったので…』
「素直に言われるとちょっと調子狂うね…よし、今日は生徒も集めてみんなで親睦を深めよう！」
『あ、私あの…』
「大丈夫、わかってるよ〜さすがに外でご飯となるとまだAは目立っちゃうからね。高専内でみんなでパーッとやるよ」
『お気遣いありがとうございます…』
「いいのいいの、気にしない〜」
そう言いながら五条さんはぽんぽんと私の頭を撫でる。
なんだかこそばゆい…
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作者名：姫里 | 作成日時：2022年8月22日 16時
