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家から駅までの懐かしい道のりの途中に公園があって。
その入口に立つ大きな2本の外灯。
片方はチカチカしててもうすぐ消えてしまいそうで
それがこの夜の神秘的な雰囲気を更に強くしているように思えた。
｢…懐かしいな｣
昔よく学校帰りにアズたちとここで暗くなるまで何時間もおしゃべりしてたことを思い出して
変わらないその景色に
なぜか少しほっとした。
最近、同窓会があったりして昔のことを思い出す機会が増えたせいか
今までそんなに気にも留めてこなかったようなことにも敏感になってる自分がいる。
それがなんだか凄くむず痒くてもやもやして
得体の知れない感情に振り回されているような
そんな感じだった。
…早く、元の生活に戻らなきゃ。
微かな心の揺れを追い払うように、かじかむ手を強く握って
立ち止まっていた足を動かし
公園の前を通り過ぎようとした。
その瞬間、
目の前を曲がって公園の横にある脇道に入っていく人影が見えて。
見覚えのあるその姿に思わず声が出てしまった。
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｢洸太…？｣
静寂な夜に聞き逃すには無理があるほどのそのボリュームは
当然、今目の前を曲がったばかりのその人にも届くわけで。
少しの時間差の後
本当に恐る恐るっていう言葉がピッタリなほど恐る恐る、
角から制服を着た男の子が現れた。
洸太｢……久しぶり｣
決まりが悪そうな顔をして
貼り付けたみたいな下手くそな笑顔を浮かべると
小さい時から変わらない片えくぼが
まるで可愛さで誤魔化そうとでもしてるようにひょこっと顔を出す。
｢…何してるのこんな所で｣
今私が歩いてきた道とは明らかに違う方向に進もうとしていたところをばっちり見られてるから
｢家に帰るとこ｣っていう言い訳が通用しないことを瞬時に察したのか
洸太は諦めたように肩を落とした。
洸太｢…ついてきて｣
｢えっ？｣
急に真剣な顔をすると
それだけ言って、進もうとしてた道にまた入っていく。
｢…ちょっと、洸太？｣
慌ててその後を追いかけて木々に囲まれた脇道に入ると
木々を抜けた先に柔らかい光が見えて
目に映ったその光景に驚き過ぎて
思わず息を呑んだ。
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｢…お店？｣
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木製の可愛らしい看板に刻まれた
“ nosutalgie”という文字に
小さく胸が震えた。
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和(プロフ) - (名前りんさん» りんｻﾝ、コメントありがとうございます！(*´ω`*)うわぁ、前作から…嬉しいです。有難いです。(´；ω；`)こちらも、前作に負けないくらい切なくするつもりなので(笑)、引き続き楽しんで頂けると嬉しいです！更新頑張ります(^^) (2020年4月24日 19時) (
レス) id: 1efda7f877 (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - ひろこさん» ひろこさん、コメントありがとうございます(^^)わーい、めちゃくちゃ嬉しいです！甘酸っぱい青春…私も大好物です(笑)そんな青春を思い出して貰えるようなお話にしたいと思うので、また是非よろしくお願いします(*´ω`*人) (2020年4月24日 19時) (レス) id: 1efda7f877 (このIDを非表示/違反報告)
(名前りん(プロフ) - 新作も前作に引き続き大好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年3月31日 17時) (レス) id: c02e8af171 (このIDを非表示/違反報告)
ひろこ(プロフ) - この甘酸っぱい感じ。大好物です！和さんの作品、大好き！ (2020年3月28日 8時) (レス) id: 7819f221c3 (このIDを非表示/違反報告)
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