ウチの子一番！【EXILE TRIBE】

▽ JSB ページ2

直｢あー、遅いっ！｣



時刻は九時を回ってから少し。集合時間は八時半にも関わらず年少二人組が未だ来ていない
片岡の怒りも少しずつ積もって行くのを残りのメンバーは感じながら急いで携帯の画面を叩く



登坂早く来いお前ら!!


山下ナオトさんめっちゃ怒っとるで〜


ELLYGAME OVER …




ピコン、ピコンと楽屋の外で聞こえる通知音は三人が急いで送ったタイミングと合っていた
その音を片岡は聞き逃さず鬼の形相で楽屋の外へ出た



岩｢おっ、あ、や、…さっ、き…着いたんすけど…｣



｢……おくれ、ました…ごめんなさい…｣




片岡の表情にビビったのが露骨に目に見えるように肩を震わせ目を泳がせたまま弁解を図った



岩田よりも体格が小さい日野は岩田の背中に隠れジャージを握りか細い声で謝罪した




直｢ハイハイダメダメダメ｣



まるでギャグ漫画の様に片腕に日野を抱えもう片手で岩田の耳を引っ張り楽屋の中へ無理矢理入れさせる




残りのメンバーのドン引きの声を背景に二人は正座させられ片岡の怒りの視線を浴びせられる



直｢少しなら言い訳聞いてもいいけど？｣




｢…き、昨日…岩ちゃんの家泊まって…ゲーム、してたら朝で…少し寝ようって話になって起きたら八時半過ぎてて…｣




岩｢…ちょ、(人2)…またいつものしたら直ぐ機嫌直るから…直人さん怖いから早く行って｣



ボソボソと岩田は日野に耳打ちするや日野は思い出した様に“おお”と納得した声を出す



直｢なに、…っうわ、｣



｢な、なおと、さん…ごめんなさい｣




片岡の身体に腕を回し顔を胸元に押し付けて謝罪の言葉をポツリと呟いた


日野がどうしても可愛くてしょうがない片岡は簡単にこの茶番で堕ちる
岩田はそれを知っている為いつも大して怒られない




直｢…次は無いからねっ｣



日野も片岡を尊敬し大好きだと公言する程、二人の仲の良さは公になっておりお互いにとってはプラスな行為


片岡もちゃっかり日野の体を抱きしめ呆気なく機嫌は落ち着いた




(まじ激甘直人さん)


日野と片岡を除くメンバーの心の声が一致した


愛されブラザーズ。弟の話

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