Truck1‐2Song ページ3
PM03：49
雅「よっしゃああ！！今日は早く終わらせるぜぇ！！」
生徒会室で一番高級だと思われるだろう椅子でくるんくるん回っている雅紀。
翔「でもさー相葉ちゃん？」
雅「なにぃ？」
翔「明日さ、英語のテストあるの知ってた？」
雅「………え。」
翔「やっぱり。」
潤「じゃあ、今日はさっさと終わらせてみんなで勉強でもする？」
雅「そんなぁ〜…………。」
ｺﾝｺﾝ
控え目なノックが部屋に響く。
翔「はい？どうぞ入って大丈夫ですよ。」
和「なんか翔ちゃん、独り言いってるみたい。」
A「失礼します。ここ……生徒会室……ですよね？」
翔「あ〜…はい。何か？」
A「私最近転校してきた者なのですが、今日から生徒会長を務めさせていただくことになりましたんで……よろしくお願いします。」
潤「へ？いや……きいてn
智「あ………ごめん。話しわすれてた。俺ら会長っていう会長いないじゃん？」
翔「一応あんたなんだけどな。」
智「まぁね。で、ね。先生が生徒会改革として、転校してきた才色兼備なAさんに異例で会長に就いてもらおうってことになったの。」
翔「もう、ひどい仕打ちくらってんな。俺ら。」
智「まぁ、まぁ………事実じゃない？」
A「私なんて会長っていう名目程度です。なにって、この学校の知識は皆さんの方があるでしょうし……。私はいわば雑用とでも思ってください。」
和「まぁ、そういうことならよろしくね。」
A「はい。こちらこそよろしくお願いします。」
雅「てか、Aちゃんてお嬢様？」
A「世間でいったらそういう部類にあたるかもしれません。」
雅「ていうか、敬語だとなんかあれだしタメでいいよ。これから、生徒会っていう仲間なんだしね。」
A「ありがとう。…………仲間か。」
雅「え、どうしたの？」
A「え………ああっ、ごめん。なんでもない。」
翔「うーん…………。」
智「どうしたの？」
翔「いや………なんでもない(なんだろう………見覚えが……)。」
Aの訪れを境に平凡に続いていた５人の日々は壊れていった。
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作者名：来海えりか
