1ーＡのアホの子ガール3【轟焦凍】 (ページ14)

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轟くんと！ページ14

轟サイド

アレから2年の月日が流れて三年生になった。

「一年生から付き合ってるから長いよね！」

「そうだな。」

桜道。俺にそう声をかけるのは彼女の赤葦A
最近大人っぽくなったと思う。

「焦凍ってば、おっきくなっちゃって」

わたし、もう伸びないんだからね。って、口を尖らすA

俺の背は187まで伸びた。
150センチ代のこいつとは30センチさ

「すまねえ」

「いいよ。」

風が吹いて、桜が巻き上がる

その中に立つこいつはとても綺麗だと思った

「なぁ、A」

「なぁに？」

「これからもよろしくな」

「こちらこそ、よろしくね。焦凍」

「おう」

「あのね、焦凍。」

「どうかしたか？」

「大好き」

「……ｯ」

「あはは、真っ赤！」

「お前、夜覚えてろよ」

「……!?」

なんていうと顔を赤く染めるこいつ
なんどやってもなれないのがまた可愛らしい

「ほら、行くぞ」

「うん！」

ニコニコ笑う赤葦

喜怒哀楽がちゃんとしてて

人のために泣くような女

そんなお前だから好きになった

なぁ、A

大人になったら籍、入れんぞ

「ほーら、焦凍！」

「今行く」

桜吹雪がふたりを包んで、ふわりふわりと舞っていた

ーーーfin