デスノートを持った不幸少女がコナンの世界にトリップしちゃった件

2話 ページ5

コナンside





たまたまだった。

博士の家の帰り道、いつもと違う道を歩いていた。

そこで少女と出会った。

梅雨明けの暑い日。

何故か長袖を着ている彼女。

持ち物はノートだけで不思議そうに辺りを見回していた。

「お姉さん？大丈夫？」

そう聞くと微かに目を見開き動揺する。

そしてなにやら考え込む。

『あの死神…』

死神って何だ？そう思い彼女に尋ねる。

「死神？」

するとその後しばらくフリーズしていた彼女が突然方向転換し走り出した。

『ごめんね‼私、忙しいの‼』

「待って！」

怪しい。

その格好も。

動揺の仕方も。

彼女を包むオーラも。

思わず袖口を掴む。

せめて盗聴器と発信機でも…

『そんなに欲しいならあげます。』

「えっ」

そう言って彼女は袖を引きちぎる。

するとその長袖の下から見えたのは白い肌についた様々な色の痣だった。

彼女は…

俺は元来た道を引き返した。

博士の家の隣の、俺の本当の家。

そこに住んでいる人に報告をする為に。

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