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9話 ページ12

降谷side






降「風見、例の件はどうなってる?」

風「はい。世界中の凶悪犯が次々にここ一週間で心臓麻痺。分かっているだけで35人。居場所の分からない指名手配犯も死んでいることを合わせればかなりの数になるかと。」

降「…分かった。引き続き頼む。」

いずれも何度死刑になってもあまり犯罪者ばかり。しかし、大犯罪者であろうと死刑囚であろうと殺せば殺人だ。

ただ心臓麻痺なんて死因。
ナイフでも刺さっていれば洗いようもあるが心臓麻痺を洗ったところで何も出てこない。

偶然だと考えたいがそんな偶然あるわけがない。
しかしそんな広範囲で同時と言ってもいい殺人が本当にできるのか。

大組織による緻密な計画殺人であったり神の裁きまで言い出す奴も出てきている。

まだマスコミには「凶悪犯罪者が相次ぐ変死」くらいしか流すな、と抑えてある。

が、世界中の人間がその異常性に気づいている。

降「まずいな…それに…」

これが凶悪殺人事件だとすると犯人が絞られてくる。

俺の推理が正しければ犯人は日本人。

そう考える理由は二つ。

何故か全ての犯罪者の情報が日本から得られるものだということ。

そして日本人の死亡率が高いのだ。

俺の日本で…

いや、俺も俺だ。

潜入捜査で悪人、問わず完璧な白ではないものの黒ではない人間も殺してきた。

俺は正義のためだと思っているが、こいつにもある種似たものを感じる。

降「気持ちが悪い…」

一度考えを整理しよう。
そうだ、今日はこれから探偵の方で依頼人とホテルで会う。
少し時間は早いがそこらで潰せばいいだろう。

俺は安室透になり警察庁からこっそり出る。

米花ホテルに着くと前からスーツケースを持った少女が出てきた。

高校生なりたて程の少女がホテルから一人で?
彼女の白い髪を見て思い出す。
コンビニで出会った少女。

夕食はあの後食べてないのだろう。
腕には恐らく虐待された痕があった。

そして彼女の呟き。

《特にポアロとか死んでも行かない。怖すぎる。絶対に殺される。》

《だからそんなの安室さんに決まって…》

どうして彼女は俺の名前を偽名とはいえ知っていたのだろうか。

ポアロも来て頂いた覚えはないし、第一あんな客忘れる筈が無い。

それに殺される。

あの時は上手くはぐらかされて逃げられてしまった。

今度こそは逃しはしない。

彼女がこちらを見て固まった。

どうやら俺に気づいたようだ。

安「すみません。以前コンビニでお会いしましたよね?」

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輝かしい未来のために - はぁ、面白すぎて辛い(?) 続きとても楽しみに待ってます! (2022年7月3日 0時) (レス) @page29 id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
ヒーローなんて大嫌い - はぁL好きなんだよねヒーローは嫌いだけど敵でもヒーローでも…ネェ? (2020年1月3日 19時) (レス) id: 09090d6677 (このIDを非表示/違反報告)
えると - とても面白いですね!続きが気になります!応援してます! (2019年8月8日 3時) (レス) id: 151e33daae (このIDを非表示/違反報告)
アノー(プロフ) - 輝さん» うわぁ…期待してまーす(笑)更新遅めですが頑張ります! (2018年6月19日 8時) (レス) id: 1996b37276 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - アノーさん» いーえ!じゃあ、また何かあったら遠慮なく指摘しちゃいますね~(悪笑)まぁ、冗談ですけど(笑) 更新頑張ってくださいね! (2018年6月19日 0時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アノー | 作成日時:2018年5月23日 12時

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