デスノートを持った不幸少女がコナンの世界にトリップしちゃった件

8話 ページ11

貴方side





貴『贈り物は見つけてくれたかな？名探偵。』

あんなに死にたくないと思ってたのに決意すれば一瞬だった。

汚れてしまった手はもう二度と綺麗には戻らない。

貴『さぁ、キラが動き出すよ？』

自らの正義に従い犯罪者を殺していく。

一日10人程でいいかな？

法を犯したような更生の余地がない者たちは心臓麻痺で殺し、その一方でおじさんのような道徳心がない者などを裏で事故死、病死で殺していく。

ここまではあのキラと一緒。

殺し始めて一週間。

合計82人もの人を殺した。

どんどん世界が綺麗になっていくのが分かる。

新聞やテレビでも流れるニュース。

組織の犯行？神の裁き？

私の単独犯だよ。

私が知ってる世界じゃ誰かが笑えば誰かが泣く。

皆んなが幸せになるなんて許されない。

何故正しい人が涙を流し、間違った人が笑っているの？

答えが分からないなら間違った人を全員消せばいいじゃないか。

貴『ふふ！あはっ！！！』

おじさんみたいな人を殺す時お金を取っていった。

金目的ではないけど、生活に必要だからね。

学校に通ってないのも怪しまれるし。

今はホテル暮らし。

デスノートも有名になってきたしいよいよ隠し場所を確保しなきゃいけない。

これはかなりのセキュリティのハウスを建てるべきだ。

1ヶ月後。

それまでに何としても金を貯める。

まあ、奪うんだけど。

でも、そういう犯罪者を目指すわけじゃないから働かなくちゃな。

学校やめて働いてもいいけど夜神月と同じく警察の立場は欲しいと思う。

組織に属してもいいけどあくまで単独犯を貫くつもりだ。

しかし、捜査状況を知り自らに疑念を持たれぬよう誘導する必要がある。

学ばなければ。

とにかく学んで名探偵たちと渡り合わなければ。

理想の前に死ぬのは御免だ。

全てを成した後彼らに殺されよう。






貴『引っ越すか。』

一週間同じホテル暮らしもキツイ。

そろそろ別のホテルに移動しようか。

こもりきりも良くない。たまには外食するか。

長袖のワンピースに腕を通す。

かなり薄まったとはいえまだ全身に痣は見える。

貴『クソっ！』

財布をひっ掴み乱暴に外に出る。

あー、これが間違いだったんだ。

まさか出会うなんて。こちとらなんの準備もしてねーぜ？

トリプルフェイス。

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