デスノートを持った不幸少女がコナンの世界にトリップしちゃった件

プロローグ1 ページ1

『やめて…パパ…ママ‼』

日に日に増えていく傷。

身体だけじゃなく心までも蝕んでいく。

『もう…やだぁ…』

私の拠り所はたくさんのフィクション。

小説、漫画…

小さな自室は宝物に埋め尽くされている。

『…何あれ……』

学校帰り道に落ちてた真っ黒のノート。

『…デスノート？』

そんなの嘘に決まってる。

…でも、もし本当なら？

そうだ。死んでもいい人間で試せばいい。

やっぱりパパ、ママ？

『…心臓麻痺じゃ怪しいよね。事故死とかでいっか。』

別に本気にしてなかった。

馬鹿らしい。

やめよ。

『…なんで⁈』

消えない。

消しゴムで消しても。

修正液を使っても。



『パパとママが死んだ⁈事故死⁈』

現実だった。

でも全然悲しくなんかなかった。

やっと苦しみから解放される。

どちらかというと安堵。

喜びさえも感じる。

『私…変？』

ううん。

違う。

正しい人が当たり前に笑える世界を夢見た。

なんで正しい人が泣き間違った人が笑っているの？

どうして私は…

私のパパとママは…

そうだね、このノートは正義の為に使おう。

死神のノート。

デスノート。

犯罪者を消していこう。

世の中を綺麗にする為に。

そう考えた時家に死神が現れた。

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