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「禰豆子!大丈夫か!?歩かなくて良い!!
俺が町まで運んでやるから。禰豆子…」



シュタッ


『お兄ちゃん!禰豆子!』

Aが下に降りると禰豆子が、兄に襲いかかっていた。


「A!?あんな高い所から!?」

鬼だ。

直感的にAはそう思った。

猫のような瞳孔に鋭い牙と爪

じゃあAは?

『私も…鬼?』

でも、昨日までは普通だった。

自分は鬼だなんて信じたくなかった。

『お兄ちゃん!』

ズズと禰豆子の体がおおきくなった。

『私が分からない?Aだよ!
あなたのお姉ちゃんだよ!』

泣きながらAが必死に呼び掛ける。

「頑張れ禰豆子!こらえろ、頑張ってくれ。
鬼になんかなるな、しっかりするんだ。頑張れ…頑張れ!!」

兄と姉の呼び掛けに反応するかのように、禰豆子は大粒の涙を流した。

『お兄ちゃん!危ない!』

禰豆子の背後には刀を振りかぶった青年が立っていた。

誰だ?

人様の家族を殺そうとして…

「何故かばう?」

先に口を開いたのは、刀を持った男の方だった。

「妹だ、俺の妹なんだ!」

「ガアアッ ガアアッ グァウ」

暴れる禰豆子を必死に炭治郎が取り押さえる。

「それが妹か?」

一瞬で炭治郎の手から禰豆子は男の手に渡っていた。

『禰豆子!』

叫ぶAを見て、男は目を丸くする。

「動くな。あっちも妹か。
俺の仕事は、鬼を斬ることだ。
勿論、お前の妹達の首もはねる。」

「Aも…?
待ってくれ、二人ともまだ誰も殺してない!!
俺の家にはもうひとつ嗅いだことのない誰かの匂いがした。
みんなを殺し…たのは多分そいつだ。
二人は、違うんだ。
どうして今そうなったのかはわからないけど。
でも!」

炭治郎は、妹たちを殺されまいと必死に叫んだ。

「簡単な話だ。
傷口に鬼の血を浴びたから鬼になった。
人喰い鬼はそうやって増える。」

「二人は人を喰ったりしない!!」

「よくもまあ、今しがた己が喰われそうになっておいて」

「違う!!
俺の事はちゃんと分かってるはずだ。
Aは、自我も保っている。
俺が誰も傷つけさせない
きっと二人を人間に戻す
絶対に戻します。」

「治らない
鬼になったら人間に戻る事はない。」

今のAには、とても非情な言葉だった。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門兄妹 , わかちん   
作品ジャンル:アニメ
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*舞夜*(プロフ) - これの続き、気になります!! 更新待ってます!! (2022年7月18日 0時) (レス) @page8 id: a1507cd74d (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - わかちんさん» どういたしまして。受験頑張って下さいね。落ち着いたらで大丈夫ですよ。気長に更新されるのをお待ちしております。 (2021年11月7日 16時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
わかちん(プロフ) - リセルさん» ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました。作者自身が受験生で更新があまりできずすみません。気長にお待ちください (2021年11月7日 15時) (レス) id: d27a178d0d (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!更新された5ページ目で、炭治郎ね手からになってますけど合ってますか?それと、7ページ目で鱗滝左近次ですよ! (2021年11月2日 2時) (レス) @page8 id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかちん | 作成日時:2021年2月21日 2時

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