この人たち、どうにかなりませんかね「青葉城西」

どうにかして35 ページ38

花巻side


「はふ、んー！んまいー」


学校の帰り道、暗くて危ないから


今回は俺が家まで送る事になった



寄り道をして、肉まんを2人で食べなが


らとぼとぼと歩いていく



「美味しいですねー」


花巻「ん」


「あったかいですねー」


花巻「ん」




あったかいな



お前といると







あったかいな





「花巻さん」


花巻「んー？」


「1人で、抱え込まないでくださいね」



肉まんを1口食べて、優しく微笑む


俺、そんな顔してたっけかな




無意識か



「花巻さんは、1人じゃないです、みん
ながいます、私がいます。だから、
辛かったら、ちゃんと言ってください
ね」





こいつは優しいから、付き合ってくれ


なきゃしんでやるとか言い出したら



迷いもなく付き合ってくれるだろう



ちょっと頭を使えば、こいつは俺のも


のに出来る




けど



花巻「奪えないんだよなぁ、お前だけは」


「へ？」




この肉まんみたいに、あったかい


お前を、冷たく冷やしてはならない



俺のワガママで、お前を傷つけたく

ねぇんだよ





花巻「肉まん、美味いな」


「……そーですね」





切なく感じた今日も



お前といるこの日々も





俺は、心に感じている限り



愛したい

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