2人でお出かけ ページ5
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『遠くに行きたい』
久しぶりにメッセージが届いたかと思えば
ひとことだけ
そんな言葉が並んでた。
病んでます！って文章からでもわかる哀愁漂う雰囲気に
返信したくないな〜おもいなぁ〜ってスマホを触る指が止まる
でも定期的にきていたメッセージが止まり
久しぶりにきたメッセージがそんなんだったら
さすがの俺でも気になってしまう
高地「次の休みいつなの?」
『明後日休み一緒だよ』
高地「予定ある」
『んー…』
予定っていうほどの予定でもない
ちょっと友達と買い物に行こうと思ってただけだ
別日でもいいその用事を移動させるか
高地「いいよ、どこ行きたい？」
『無人島とか』
高地「それに近いとこ探しとく」
これはだいぶ重症だ
無人島って…
どんだけ人に会いたくないんだよ
『迎え来てね』
高地「はいはい」
『大好き』
高地「調子良すぎ」
ネットで調べても無人島なんて
人気なないところのおすすめの場所なんて出てこない
どーしよ
だりぃー
そういいながらも
Aとの時間は結構好きだから
つい頑張ってしまう
自分では絶対行かないようなところに行くと
それはそれで楽しくて新たな発見になるしね
ゆっくり進む時間も
柔らかい空気感も
2人の時しかない空気がある
それがこの上なく好き
探すけどさ見つけるのが大変だけどね
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作者名：唯音
| 作成日時：2024年3月25日 23時
