君が君でいられるように【2】 (ページ35)

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いつも通りはじまるラジオ

でも今日はちょっと違う

大我「そのピアスAのだよね？」

頭からその質問？

さっきまで何も言わなかったのに

いきなりそれ聞く？

「だから？」

大我「Aも樹のつけてたけどどう言うつもり？」

「Aが欲しいって」

大我「なに？2人して喧嘩売ってる？」

「売ってない売ってない！」

てかきょもはあけてないから

ピアスもらったところでだよね？

それに散々お揃いもしてるよね？

そんな怒る？

大我「アクセサリーのお揃いはしてない」

「きょもあんまりつけないからね」

大我「お揃いならつけるよ」

「Aにいいな？あいつ結構持ってきてたから」

どーせもう寝てる

Aはいまホテルの部屋

さすがに合鍵なんてもってないから

会うのは明日

明日には忘れてんだろ

ラジオも終わり自分の部屋に帰る

入り口にはさっきなかったキャリーケース

それが誰のかなんて考えなくてもすぐわかる

ベッドを除けば気持ちよさそうに寝ているA

こいつどうやって部屋に入った？？

別にいいけどそれだけが怖い

シャワーを浴びて髪を乾かし終えた時Aが起きた

『おはよ』

「わり、うるさかった？」

『大丈夫。起きようと思ってた』

「まだ2時だけど」

『しってる』

「ちょ、いれて」

ベッドに潜れば

中はあったかい

向かい合わせで寝転べば

Aが俺の手を握る

ちっさなあったかい手だ

『離れていかないで』

それこっちのセリフ

『大人気だねSixTONESさん』

「Liveのはなし？」

『うん。倍率すごかったし』

「ありがたいよな」

『年々パフォーマンスも凄くなる』

「ありと」

『もう、私はいらないよね』

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