君が君でいられるように【2】 (ページ33)

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最高のLiveだった

ほんとにそう思ってる

でもAは？どう思ってる？

辛い思いはしていないだろうか

また無理しちゃってんじゃないか

聞いても言わない

最近Aがわからない

顔見ればわかる

一緒に歌えば

一緒に踊ればわかる

そう思ってたのに

今日、Aが立ちくらみのように

よろけるまでわからなかった

それがショックで…

買い物行ったり

だらだらしたり

それはあったけど

お互い別なことしてたりで

ちゃんとAと向き合う時間はなかったかも。

なんだかんだAの1番は俺っておもってたから

ショックで仕方ない…

抱きしめても物理的な距離は縮まるけど

心に空いた隙間は縮まらない

「んんん〜〜」

『もぉーなにー？』

「俺寂しい」

『こんな近くにいるのに？』

「ん、」

楽しかったねって

Liveの話をして話が尽きたのか

風磨との話を聞かされる

違う。今、それじゃない

『これ可愛いね』

「ん？」

そう言って俺の耳を触る

これは今回のLive用に買った

「いる？」

普段シルバーアクセサが多いA

俺のつけるゴールドは絶対つけない

無論これもゴールド

『いる』

「つけねーだろ」

『つける』

「こういう系つけないじゃん」

『一個だけちょうだい』

「好きな方とっていいよ」

右のピアスを取って

Aは自分の耳につける

『オソロ』

「それ明日もつける？」

『つけるよ。毎日』

「嘘つけ」

『そろそろ行かなきゃ』

廊下に出ればみんないる

今からみんなでホテル行きだ

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