君が君でいられるように【2】 (ページ31)

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RADIO_______

大我「この前やっとAとお泊まりできたよ」

樹「へぇー、久しぶり？」

大我「1ヶ月？2ヶ月くらい」

樹「良かったね」

もっとちゃんと聞いて欲しいのに

へぇーって樹は全く興味がなさそう

悔しいの？ね？なに？

大我「可愛かった」

樹「それしか言わねーじゃん」

大我「事実でしょ」

樹「いや、可愛いけど」

樹はAのこと人一倍大事にしてて

人一倍可愛いと思ってるくせに

それをあまり表には出さない

でも、たまにAを1番知ってるのは俺って

変なマウント取ってくるんだ

樹「Aの魅力ってそこじゃなくね？」

ほらね

そんな表面的な魅力じゃなくて

もっと奥の底まで俺はAのことわかってるって

「リスナーなんてAが可愛いって
　それだけ知っとけばいんだよ」

樹「アハッ！なにそれ」

実際そう思ってるのは俺じゃなくて樹

「散歩したりご飯食ったり、次は買い物行きたい」

樹「あいつこの前行ったべ」

「俺とは行ってない」

樹「目立たないようにしなね」

「樹にだけは言われたくない」

ごめんってケラケラ笑ってるけど

この前のことだってわかってる

〜♩

そんな話をしていたら樹のスマホが鳴った

樹「あ、A」

「は？」

樹「きょもこわいって…」

「なんて？」

スマホを見ながら表情を変えない樹

全然読めない

樹「今起きたから終わったら家来てって」

「うそ」

樹「ガチ」

「なんで俺じゃなくて樹なの？」

樹「今日、きょもってしらないんじゃない？」

毎週確実にラジオにいる樹

おまけに夜型の樹だから誘いやすいのはわかるけど…

今日はは俺がAと1番仲良しって

みんなに知ってもらいたかったのに

結局樹に持っていかれた。

仕方ないからAとのお泊まり温泉京都旅でも計画して

唯音から楽しかったって報告させよう

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