君が君でいられるように【2】 (ページ30)

今日:258 hit、昨日:107 hit、合計:95,590 hit

. ページ30

・

『手繋いでいい？』

ゔ゛ぅ…

今日は何かの記念日？なんのサービスなの？

「しょーがないなー」

『ニヤニヤしてる』

「してねーし」

『大我の手ってこんな大きかったっけ？』

最近、一緒にいること少なかったもんね

その間にAは高地とも樹ともデートしてたし

ジェシーとまでデートしてたんだから

そりゃあいつらと比べられたら…

「最近Aは他のやつばっかだったもんね」

嫌な言い方

自分でもわかってるけど

でもそれが事実だし…

寂しいんだ

今までずっと俺が1番近くにいるって思ってたから…

Aは何も言わずに俯いて

ちょっと寂しそうな顔してる

わかってるんだ

Aに悪気がないことなんて

俺にとって可愛い愛おしい女の子はAだけ

でもAをそう思ってるのは俺だけじゃないから

「ごめん」

『今は大我だけなのに』

ギュッと繋いだ手を強く握られて

俺の心臓もギュッと握りつぶされる

すき

「じゃーいっか」

『明日もお泊まりしたいなぁ』

「明日仕事遅いから」

『フラれた』

「待っててくれないの？」

『夜更かしはしないもん』

早く寝れる時は早く寝る

それはAの体調管理のひとつ

仕方ない

「明々後日は？」

『うーん。嬉しいけど大我は仕事忙しいね』

「まぁ」

『次会えるの楽しみにしとく』

「もう一生のさよならみたいに言わないでよ」

今日は一緒でしょ

『一緒寝ようね』

「早く帰ろ」

家に帰ると寝支度を終え

2人でベッドに入ったかと思えば夢の中

・