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外は少し蒸し暑かった。歩きながら、
寒暖差ひどいな、四季なくなってもうたな、なんて
のんびりとありきたりなことを考えていた。
この角を曲がったら確かコンビニがあるはず、といったところで
少し離れた所にAらしき人影を見た。
外見の印象がだいぶ変わってしまっていて、ぼんやりとだけど、
あれはきっと、A。
あの時動きを止めた心臓が、
動き出したような気がした。
早くなる鼓動に、浅くなる呼吸。
体全体で、Aのことを待ちわびていたのがわかった。
駆け出しそうになったが、咄嗟にその足を止めて、
角を曲がらずに様子を見る。
本当なら、今すぐ駆け出して、抱きしめたい。
そしてあの時はごめん、と謝りたかった。
でも出来なかった。
隣にいる男と、なんや楽しそうに話をしているのを見たからだった。
(あれは…辻さん？)
俺からしても先輩である辻さんと、談笑している。
談笑、と呼ぶには、あまりにも親密だったが。
辻さんがAの分なのであろう荷物を持ち、両手が塞がっている辻さんに
Aは持っているアイスコーヒーを飲ませてあげたりなんかして。
間接的に触れていることなんて、なんてことでもないという風に。
俺たち付き合ってんねん、そう言われてしまえば誰しも信じてしまう程に、
二人の距離感は近かった。
なぜ考えつかなかったんだろう。
Aにもう新しい相手がいて、
それが俺とは違って、良い男で、
今までにないくらい、幸せにして貰ってるかもしれない。
俺にはできなかったこと。
昼間に二人で外を歩くことも、楽しそうに笑い合うことも、
二人で一つのコーヒーを飲むことも。
Aを、幸せにする、
俺には、できなかったこと。
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yucari(プロフ) - ただのファンさん» ありがとうございます！また今日から更新がんばります☺️🔥 (4月27日 9時) (
レス) @page14 id: 9764fa7a2b (このIDを非表示/違反報告)
ただのファン - 更新待ってますね💬 (4月24日 2時) (レス) id: 6498e20fe5 (このIDを非表示/違反報告)
yucari(プロフ) - つぁんさん» 感想めっちゃうれしいです！ありがとうございます！☺️🔥 (3月23日 22時) (レス) id: 9764fa7a2b (このIDを非表示/違反報告)
つぁん(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます🥰反撃編楽しみにしてます❤️🔥 (3月22日 12時) (レス) id: 8778fcf56d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yucari | 作成日時：2024年3月22日 5時
