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「おはようございまーす！」
引っ込み思案で、人見知りだった私はもういない。
少しずつ自分を磨いて、愛想を振りまいて。
今は、誰からも愛されることを心がけている。
誰のことも愛さないと、誓いながら。
『おはよう！今日えらい早いなあ〜』
「そうなんです、今日色々とやることあって、眠くて死にそう…」
『可哀想に〜。コーヒー買うたるよ自販機行こや』
「えっいいんですか！やったー！」
色んな先輩方が甘やかしてくれるここは居心地が良かった。地元であるはずの東京では感じたことのない、ホーム感。
こんなことなら大阪に生まれたかったなあといつしか呟くとさらに可愛がってくださるようになった。
『なんやお前、また甘やかしてもらってんのか』
「盛山さん、おはようございます！へへ、そうなんです」
『悔しいけど俺もこの前Aが好きやって言うてたチョコ買うてもうた』
「えっツンデレ〜！笑 嬉しいです！もう食べていいですか？」
『早いて、座ってから食べなさい』
「もうお腹すいちゃって…」
『朝はちゃんと食べなあかんで？』
見取り図の盛山さんは、来たばかりの頃から優しくしてくださった。
右も左もわからない私をよくご飯に連れて行ってくださって、
大阪の色んなこと、劇場の色んなことを教えてくださった。
人情に熱い男、と評される通りだと思った。
『そういえばマネージャーから聞いてんけど、明後日の東京でのイベントAたちも出るんやろ？』
「あ、そうです！久しぶりに東京行く羽目になってしまいました！」
『行く羽目って、そんな東京行くの嫌がるんAくらいやでホンマ』
「あ、じゃあ、終わったらご飯どうですか！いつものお礼に、美味しいお店ツアーさせてください！」
『何軒行くつもりやねん、笑』
かっかっかと笑い、頭に大きな掌をポンポンと乗せる。
盛山さんは私を異性として意識していないのがわかるから、
こういうスキンシップ、見返りを求めない愛情はただただ嬉しかった。
「ふふ、今日もお仕事頑張れそうです！盛山さんもファイトです！また袖でチラ見しますね」
『なんでやねん、ガン見しろや』
今日もまた、香盤表通りに1日は進んでいく。
彼のいない大阪で、私は私を育てていく。
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yucari(プロフ) - ただのファンさん» ありがとうございます！また今日から更新がんばります☺️🔥 (4月27日 9時) (
レス) @page14 id: 9764fa7a2b (このIDを非表示/違反報告)
ただのファン - 更新待ってますね💬 (4月24日 2時) (レス) id: 6498e20fe5 (このIDを非表示/違反報告)
yucari(プロフ) - つぁんさん» 感想めっちゃうれしいです！ありがとうございます！☺️🔥 (3月23日 22時) (レス) id: 9764fa7a2b (このIDを非表示/違反報告)
つぁん(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます🥰反撃編楽しみにしてます❤️🔥 (3月22日 12時) (レス) id: 8778fcf56d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yucari | 作成日時：2024年3月22日 5時
