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『上着、こっち掛けるとこあるから』
『何飲む？メニューどうぞ』
『グラス空いたけど、一回水挟む？』
『おいしいチョコレート置いてあるらしいよ！』
たたみかけるようなエスコートに、ふふ、と吹き出してしまう。
「ありがとうございます、なんか、すごいですね」
『なにわらってんの、するでしょこのくらい』
「されたことないです、なんか、こんな過保護には」
『全然足りないくらいだもん、寒そうだからブランケット持ち歩いておけばよかったって思った』
「いないいない、そんな人、」
冗談なんだか本気なんだかわからない、
そんなおどけた表情をしたくるまさん。
面白くて、なんなら、可愛いなとまで思う。
正直、京極さんといる時にはない安心感がそこにはあった。
駆け引きなどいらない、素直に気持ちを吐き出せる空間。
くるまさんとのお話はすごく楽しくて、
時間が経つのがあっという間だった。
時刻は、いつの間にか深夜の2時。
明日も朝から出番がある私たちは、そろそろ帰って寝るべき時間だ。
『はあ、楽しかった。またこうして、お酒付き合ってくれる？』
「勿論です、私も、楽しかったです！」
その瞬間、また真剣な目をしたくるまさんに捉えられる。
『今すぐ、どうこうってつもりじゃないんだ。
ゆっくり、Aちゃんが俺のことを意識して、
好きになってくれる未来があったらいいなと思う。』
先ほどまでの、�猴イ靴だ菁據匹犬磴覆�て
男の人、の目をしたくるまさんがいた。
『全然待てる。俺の気持ちは変わらないから、
ゆっくり俺のこと知って欲しい。
好きになってもらえるように、頑張るから。』
今まで言われたことのない甘い言葉のオンパレードに、
頭がクラクラした。
こんなこと言ってもらえるなんて、
もうこの先ないかもしれない。
彼を選ぶのが、きっと人生の正解なんだ。
先人たちも言っている。
追う恋よりも、追われた方が女は幸せなんだと。
でも、言葉はうまく出てこなくて、
ただ下を向いて頷くことしかできなかった。
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yucari(プロフ) - くまもんたさん» ありがとうございます！嬉しいです、励みになります！コメントありがとうございます！ (3月14日 23時) (
レス) id: 9764fa7a2b (このIDを非表示/違反報告)
yucari(プロフ) - ぼた餅さん» すみません何分不慣れなもので、よくわかっておらず、ご指摘助かりました！ありがとうございます！ (3月14日 23時) (レス) id: 9764fa7a2b (このIDを非表示/違反報告)
くまもんた(プロフ) - めちゃめちゃ好きなお話すぎます…！更新頑張って下さい！！ (3月14日 23時) (レス) id: 6a9f7cbdd2 (このIDを非表示/違反報告)
ぼた餅(プロフ) - オ.リ.ジ.ナ.ル.フ.ラ.グを外して下さい。違反になってしまいます。 (3月14日 10時) (レス) id: b56975c361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yucari | 作成日時：2024年3月13日 22時
