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『そうそう！で、その時くるまの頭にぶつけちゃって！』
『もう何回もその話いいですって！飲み過ぎですよヤスさん！』
飲み会が進むと、いつしか手は離されて、
いつもの雰囲気へと戻っていた。
何事もなかったかのような、いつも通りの。
「珍しいですね、ヤスさんがここまで飲むの」
『なんかええことでもあったんちゃう？』
「ふふ、めちゃくちゃ楽しそうですもんね」
いつしか私たちは楽しげなヤスさんをつまみにして
お酒を飲んでいた。クールなようで、無邪気なヤスさんは、
後輩としては失礼かもしれないが、可愛いな、と思う。
『あーでももうダメかも、なんか俺気持ち悪くなってきたわ』
『えぇ、なにそれ！だからペース落としてって言ったのに、もう！』
面倒見のいい高比良さんは慣れた手つきで介抱する。
『ほんならそろそろ解散しよか、流石に飲みすぎたよな』
先輩である京極さんが、同じく慣れたように伝票を持ってお会計へと向かう。
「あ、いつもすいません、ご馳走様です！」
『おー、かまへんよ。じゃあ済まして先出て煙草吸ってるから
焦らんと準備して。忘れ物ないようにな、特にヤス』
少しヤスさんを小突いて彼は行ってしまった。
『わかってるってー、ちょっとトイレ行きたい！どいてくるま』
『もうなんすか、痛いって！』
京極さんのように高比良さんを小突いていく。
痛がる高比良さんをみて、ケタケタと笑いながらヤスさんはお手洗いへ。
みんなの仲の良さを、微笑ましく見ていたのも束の間。
ふと二人になった空間は、しん、と静まり返った。
『あの、さ』
意を決したように高比良さんが口を開く。
『二人で、このあと、飲み直さない？』
「・‥・え、っと、」
『少し、弁解じゃないけど、ちゃんと話したくて。』
「そ、うですよね、」
どうするべきか悩んでうまく返事ができない。
確かに、このままだと気まずくなってしまいそうで、
ちゃんと話をした方がいいかもしれない。
でも、もし、このあと京極さんから連絡が来たら、
そんなことを考えあぐねていると
何かを見透かしたように
『それとも、京極さんと予定あったりする？』
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yucari(プロフ) - くまもんたさん» ありがとうございます！嬉しいです、励みになります！コメントありがとうございます！ (3月14日 23時) (
レス) id: 9764fa7a2b (このIDを非表示/違反報告)
yucari(プロフ) - ぼた餅さん» すみません何分不慣れなもので、よくわかっておらず、ご指摘助かりました！ありがとうございます！ (3月14日 23時) (レス) id: 9764fa7a2b (このIDを非表示/違反報告)
くまもんた(プロフ) - めちゃめちゃ好きなお話すぎます…！更新頑張って下さい！！ (3月14日 23時) (レス) id: 6a9f7cbdd2 (このIDを非表示/違反報告)
ぼた餅(プロフ) - オ.リ.ジ.ナ.ル.フ.ラ.グを外して下さい。違反になってしまいます。 (3月14日 10時) (レス) id: b56975c361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yucari | 作成日時：2024年3月13日 22時
