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アラームが鳴った。
なんだか聞き慣れないアラームだなとぼんやりと考える。
重たい瞼をなんとかあけると、
隣に、寝息と、ぬくもり。
(…かざとが、いる。)
急いでアラームを消す。
鳴っていたのは彼のスマホからだった。
しん、とまた静かに戻った部屋。
頭が急速に覚めていって、昨日の出来事がフラッシュバックする。
結局お互い、体を重ねただけで
きっと聞きたいことがあった彼も何も聞かず、
言いたいことがあった私も何も言えず、
ただただ疲弊して寝てしまった。
アラームをつけていたくらいだから、
もう起きなくてはならない時間なんだろう。
でも、少し寒いのか、丸まって布団にくるまるあなたを見つめる。
少しくらい、独占したって、ばちは当たらないはずだ。
(こんな風に、朝まで一緒にいたことなんて、あったっけ、)
ふわふわとしたパーマに、切れ長の目、
通った鼻筋に、特徴的な低い声を出す薄い唇。
(でも、笑うとちょっと声高くなるんだよね、)
「あなたを形成するすべての要素が好きです。
ずっとあなただけを大切にします。
なので、はやく、私だけのあなたになってください。」
そんな風に言ってしまえたらいいのにな。
そして、あなたがたった一言、『うん』と言ってくれたらいいのに。
近くにいるのに、遠いあなた。
すやすやと眠るその寝顔が、なんとも愛しくて。
昨日注ぎ出したはずの涙がまた溢れてくる。
メイクする前に冷やさないとな。
きっと今日の私は、ひどい顔をしている。
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yucari(プロフ) - くまもんたさん» ありがとうございます！嬉しいです、励みになります！コメントありがとうございます！ (3月14日 23時) (
レス) id: 9764fa7a2b (このIDを非表示/違反報告)
yucari(プロフ) - ぼた餅さん» すみません何分不慣れなもので、よくわかっておらず、ご指摘助かりました！ありがとうございます！ (3月14日 23時) (レス) id: 9764fa7a2b (このIDを非表示/違反報告)
くまもんた(プロフ) - めちゃめちゃ好きなお話すぎます…！更新頑張って下さい！！ (3月14日 23時) (レス) id: 6a9f7cbdd2 (このIDを非表示/違反報告)
ぼた餅(プロフ) - オ.リ.ジ.ナ.ル.フ.ラ.グを外して下さい。違反になってしまいます。 (3月14日 10時) (レス) id: b56975c361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yucari | 作成日時：2024年3月13日 22時
